Microsoftは米国時間1月24日、「Windows XP Home Edition」と「Windows XP Media Center Edition」の顧客サポートを5年間延長すると発表した。同社が消費者向け製品でこのような延長サービスを提供するのは今回が初めてだ。
2009年4月以降に適用されるこの「延長」サポートは、両製品を企業向けの「Windows XP Professional」と同レベルに扱うものだ。これまで、5年の延長サポートはエンタープライズレベルの製品にしか提供されていなかった。
Microsoftの「Support Lifecyle Policy」では、個人と法人の両方が製品の「メインストリーム」サポートを受けられることになっている。有償サポート、セキュリティアップデート、仕様変更、および新機能リクエストなどを含めたXP Home EditionとXP Media Centerのメインストリームサポートは2009年4月に終了する。
そして、メインストリームサポート終了時点からは5年間の延長サポートが始まる。XP HomeとXP Media Centerのユーザーはこれまで、メインストリームサポート終了後は8年間提供されるセルフヘルプサポートに移行することになっていた。
この延長サポートには、メインストリームサポートの半分近くの内容が含まれている。ただし、デザイン変更および機能のリクエスト、保証請求、無償インシデントサポート、およびセキュリティ関連以外の修正プログラムサポートなどはこれらに含まれない。
Microsoftによると、消費者向けのソフトウェア延長サポートは2014年まで提供されるという。
Microsoftは、以前から既に延長サポートを提供していた。Microsoftは、「Windows 98」、「Windows 98 SE」、そして「Windows ME」でもサポートを2年延長しており、支援を2006年夏に終了している。
2種類の消費者向けXP製品のサポートを延長するMicrosoftだが、それと同時に、来週には「Windows Vista」を消費者向けに発売すべくリリース体制を整えつつある。現在プレインストール用としてコンピュータメーカー各社に販売されているVistaは、最終的には完全にXPに置きかわる見通しだ。ただし、それには時間がかかるというのが市場調査会社各社の見方だ。
Microsoftの関係者は、「顧客のフィードバックに耳を傾けた結果、Windows XP Professionalにセキュリティパッチを提供してXP HomeやXP Media Center Editionsのサポートは延長しない、というのは一貫したアプローチでないという判断に至った。Microsoftは現在、Windows XP Home EditionとWindows XP Media Center Edition限定で変更を進めており、消費者向けOSの全バージョンに関する恒久的ポリシー変更については改めて時間を設けて検討する」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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