最終更新時刻:2008年7月25日(金) 21時03分

モバイルチャンネル

アップル「iPhone」の製造原価は約246ドル--予測される価格値下げ

文:Michael Kanellos(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

2007/01/19 12:00  

 iSuppliのレポートが正しければ、Appleは、「iPhone」の小売価格に値下げの余地を残してくる可能性が高い。

 同コンサルティング会社は米国時間1月18日、Apple iPhoneの合計部品代の予想に関する分析結果を公表した。4Gバイトのメモリを搭載した499ドルのiPhoneの部品代は、229.85ドル程度になる可能性が高いという。分析によると、これに工賃が加算され、総製造原価は245.83ドルになるという。

 一方、やはりこのレポートによると、8Gバイトのメモリを搭載した599ドルのiPhoneの部品代は264.85ドルで、総製造原価は280.83ドルになるという。

 このようにマージンが大きいと、値下げは避けられないだろう。

 iSuppliのディレクター兼主任アナリストJagdish Rebello氏は、「彼らはあとで価格を下げてくるだろう。50%ものマージンを長期にわたって得ることは想像に難い」と述べている。

 ほかのハイエンドマルチメディア携帯電話メーカー各社は、約20%のマージンを得ている。これを考慮すると、8Gバイト版iPhoneの小売価格は、携帯電話事業者の補助金を算入しない状態で約350ドルになる。

 この数字には、研究開発費や広告費は含まれていない、とRebello氏は語っている。Appleは傾向として、大規模な広告キャンペーンを好む。ウォールストリートのアナリストらは以前、同社を評して「たまたまコンピュータを販売している広告代理店」と呼んだことがある。そして、同社は携帯電話でも一大キャンペーンを展開する可能性が高い。それでも、当初Appleにかかるコストと表示小売価格との間には大きな開きができるだろう、とiSuppliは話す。

 Appleは、同デバイスの仕様をごく一部しか公表していない。たとえば、現時点では同電話機に搭載されるプロセッサも判明していない。ただ、それがARMプロセッサになるとの指摘はいくつかある。では、iSuppliはどのようにして部品代を予測したのだろうか?

 ほかのベンダー各社と同様、Appleが自社製品の製造に用いる部品や一部のソフトウェアは、国際部品市場で売買されているものだ。たとえば、iSuppliの予測ではWi-Fiチップのコストは15.35ドルになるという。これは、大手メーカーが同チップに対して現在支払っている金額から算出している。8Gバイト版用のフラッシュメモリは70ドル前後になるが、これも現行価格を基準にしている。同社では、Appleが得られるボリュームディスカウントも加味しているが、時間の経過に伴う部品価格の値下がりは考慮していない。調査会社の大半は、フラッシュメモリと、そのほかのコンピュータ用部品の大半は2007年いっぱい値下がりが続く、との予測を示している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

iPhone 3G、発売前夜から祭りのあとまで
iPhone 3Gがついに発売された。ユーザーからの期待は大きく、ソフトバンク表参道、ビックカメラ 有楽町店、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaなどの旗艦店舗には多くの人が行列をなした。発売前後の様子を記事とともに振り返る。
10代の若者と携帯が鍵--米国広告市場における今後の流れ
日本と同様、米国でも10代の若者の間では携帯電話などの携帯端末が主流になりつつある。この流れに着目する企業側は、次の一手を考えている。
「ニコニコ動画を日本のインフラにする」--夏野氏がニコニコ動画に参画した理由
iモードの育ての親として知られる元NTTドコモの夏野剛氏が、新たな活躍の場としてニコニコ動画を選んだ。夏野氏の参画でニコニコ動画はどう変わるのか、夏野氏とニワンゴ取締役の西村博之氏(ひろゆき)に話を聞いた。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜

プロダクトレビュー

メンバーズレビュー