ネバダ州ラスベガス発--もう1つの薄型テレビの姿が徐々に見えてきた。
ソニーの最高経営責任者(CEO)Howard Stringer氏と、Sony ElectronicsプレジデントのStan Glasgow氏はインタビューで、Sony Electronicsが有機ELダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)技術を使った薄型テレビの投入方法を検討中であることを明らかにした。
Glasgow氏は、「皆さんが想像するより登場は早い。2008年には登場するだろう」と語った。
ソニーは大型OLEDディスプレーの製造に成功した。同社は当地で開催中のConsumer Electronics Show(CES)で、小型のOLEDパネルとともに27インチのOLEDパネルも公開している。
もっとも開発の終了は当面先になる予定だ。Stringer氏もGolasgow氏も、ソニーはOLEDディスプレーを製品として発表しているわけでも、発売を確約しているわけでもないことを強調している。同社は今後、OLEDディスプレーを量産し、消費者に手ごろな価格で提供する方法も考えていかなくてはならない。東芝が推進するSEDテレビは発売予定が何度も延期されているだけでなく、批評家からは発売にこぎつけたとしても、プラズマや液晶テレビとの厳しい価格競争に直面するだろうとの声が挙がっている。
OLEDディスプレーは、電流が流れるとなかの物質が発光する仕組みになっている。OLEDはバックライトが不要なため消費電力が少なく、スクリーンも人気の液晶よりも薄型になる。
OLEDディスプレーはこれまで、電話機やMP3プレーヤーの画面に採用されてきた。ソニー同様、サムスン電子もテレビとして利用できる、より大型のOLEDディスプレーを公開している。
Stringer氏はOLEDディスプレーについて、「驚くほど画面が明るい。現実にはコストの問題があるが、まずは一目見ていただきたい」と述べている。ソニーがOLEDテレビを投入する場合は日本で先行発売される可能性が高いと、Glasgow氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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