FOMA「D902i」の電池パックに破裂のおそれ--約130万個を取り替え・回収

 三菱電機とNTTドコモは12月7日、FOMA端末「D902i」対応の電池パック「D06」の一部に、破裂するおそれのある不良品が存在するとして、該当製品約130万個の取り替え、回収を行うと発表した。

 取り替えの対象となるのは、2006年5月以前に製造されたD06で、貼付されているラベルのアルファベット3文字が「OKA」「OLA」「PAA」「PBA」「PCA」「PDA」「PEA」のもの。製造しているのは、三洋電機子会社の三洋電機ジーエスソフトエナジー。

 製造工程上の問題により、電池内部の絶縁シートが損傷し、外部からの衝撃に対して短絡が発生しやすくなっている可能性があり、電池パックの表面にキズやヘコミがつくなどの力が加わると、充電中もしくは充電直後に電池パックが異常発熱し、場合によっては破裂するおそれがあるとしている。

 実際に破裂に至った不良電池パックの数は1件。このほか、現在調査中のものや、外部からの異常・過大な衝撃に起因すると考えられる異常発熱または破裂の申告が17件あったという。なお、調査の結果、携帯電話本体、充電アダプタには不具合がないことを確認しており、取り替え対象以外のD06にも問題はないという。

 両社は、新聞紙上でお詫び広告を掲載するとともに、ウェブサイトとiモードの「お知らせ」で本事象について告知する。また、取り替え対象となるD06の利用者についてはダイレクトメールにて告知し、後日良品を送付するほか、利用中の電池パックの表面にキズやヘコミが認められる場合や、利用に不安があるユーザーに対しては、ドコモショップ店頭でも取り替えを行うとしている。

 また、今回取り替えの対象となるD06は、製造年月の点からD902iで使用されているとみられるが、同製品は「D902iS」「D903i」にも対応しているため、これらを利用しているユーザーも、念のため利用中の電池パックのラベルを確認するよう呼びかけている。

 なお、三菱電機では、既存ユーザーに対するD06の取り替えを優先するため、7日よりD902i、D902iS、D903iの販売を一時停止するとしている。

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