Microsoftは米国時間11月6日、同社の「Xbox Live」サービス利用者を対象に、一部のテレビ番組や映画のダウンロードサービスを近々開始すると発表した。
Microsoftのプラットフォームストラテジー担当ディレクタScott Henson氏によると、新サービスは11月22日開始予定であるという。「パトリオットゲーム」「Vフォー・ヴェンデッタ」「マトリックス」などの映画や、「サバイバー」「サウスパーク」「フレンズ」などのテレビ番組からなるコンテンツが、Xbox Liveの既存コンテンツであるゲームに追加されることになる。
コンテンツには、高解像度(HD)フォーマットで提供されるものと、標準解像度(SD)で提供されるものがある。
家庭における強固な立場を築こうとするMicrosoftにとってこの新サービスは、Apple ComputerやCisco Systemsが類似のサービスを開始する前に、大量のHDコンテンツをユーザーのリビングに送り込むための最新戦略だと考えられる。
「この種の技術でリビングへ最初に進出するという観点から、(この戦略は)非常に重要だ」とEnderle Groupの主席アナリストRob Enderle氏は述べる。「Microsoftは明らかに、Appleが2007年第1四半期に『iTV』を発表する前、そしてソニーが(ちょうど)『PLAYSTATION 3』を投入する時期を狙ってサービスを開始しようとしている」(Enderle氏)
Henson氏はCNET News.comに対し、新コンテンツの価格はまだ決定されていないが、Xbox Liveによるテレビ番組や映画のダウンロードは市場において「競合他社に負けない」価格にする予定である、と述べた。HDコンテンツはSDコンテンツよりも少し高額になるという。
同氏は明言しなかったが、市場における競合他社とはAppleの「iTunes Store」、Netflix、地域のビデオ販売店などが含まれる。
価格については11月22日より前に発表する、とHenson氏は述べた。
Henson氏によると、ユーザーは購入したテレビ番組は保存しておくことができるが、映画はXbox Liveでダウンロードしてから2週間だけのレンタルになるという。
このサービスはまず、CBS、MTV Networks、Paramount、Turner、UFC、Warner Brosの映画やテレビ番組を対象として開始する。MTVとParamountはいずれもViacom傘下で、CBSも最近Viacomから独立している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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