アドビ システムズは10月19日、プロフォトグラファー向けの画像処理ソフトウェア「Adobe Photoshop Lightroomパブリックベータ4」日本語版を公開した。無償で提供するが、使用期限は2007年4月30日までとなっている。アドビの特設サイトからWindows版とMacintosh版をダウンロード可能で、要望や不具合については専用のフォームにて受けつける。
Lightroomは、アドビが開発を進める画像処理ソフトだ。これまでに公開されていたパブリックベータ版では「Adobe Lightroom」という名称だったが、英語版のベータ4より「Adobe Photoshop Lightroom」となり、Photoshopの製品群に組み込まれた。アドビではプロ向けにAdobe Photoshopを、ハイアマチュア向けにAdobe Photoshop Elementsをそれぞれ提供しているが、アドビ システムズ マーケティング本部 プリント パブリッシング部 フィールドマーケティングマネージャーの栃谷宗央氏によると「LightroomはAdobe PhotoshopやAdobe Photoshop Elementsを補完する位置づけになる」という。
このソフトでは画像を表示する「ライブラリ」、白とびの軽減や露光量の調整など、画像を加工する「現像」、スライドショーを作成する「スライドショー」、印刷に関して設定する「プリント」、FlashやHTMLなどウェブに公開できるフォーマットへ変換する「Web」の5つの機能を提供する。
パブリックベータ4では、各機能ごとのユーザーインターフェースを統一したほか、選択した写真とその写真の付随情報を「写真バインダ」として書き出せるようになった。また、画像補正の機能面では、新たに搭載されたセレクターを使うことで、厳密なホワイトバランスの調整も可能になったほか、2006年6月に買収したPixmantecのRAWファイル処理技術を統合し、肌色の補正機能を強化している。
発売に関しては、米国での製品版発売は2006年後半と発表されていたが、2007年前半の発売に変更されている。日本語版の発売については未定となっている。価格については「Photoshop Elementsより少し高め、でもPhotoshopよりは安くなる」(栃谷氏)とした。
Adobe Photoshop Lightroomパブリックベータ4の必要最小のシステム構成は以下のとおり。Macintosh版はユニバーサルバイナリに対応しており、PowerPC、インテル製プロセッサどちらを搭載したMacintoshでも動作する。
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