幕張発--画素数が884万ドットと聞けば、だれでも驚くに違いない。
シャープが、一般的なHDパネルの4倍の画素数を誇る、64インチ液晶モニタを開発した。一般的なHDパネルの画素数は200万ドット程度だが、今週から現地で開催されている技術見本市「CEATEC」に出品されたシャープの新モニタは、解像度が4096×2160ドットに達し、垂直および水平方向のドット数は従来のHDパネルの2倍となっている。その結果、およそ900万ドットという画素数が実現された。
同モニタでは、例えば農村の空中写真に写った辺り一帯を覆う煙なども、細部まではっきり見て取ることができる。また、画面を4分割して、4つのHD映像を表示することも可能だ。
シャープの関係者によれば、同モニタの開発はまだ完了していないが、映画会社やテレビ番組制作会社、さらに医療研究機関を対象に販売していく予定だという。
シャープはCEATECに出展するうえで、モニタ業界におけるみずからの立場を強調することを意識している。8月には、亀山第2工場での液晶パネル製造を正式に開始した。同工場で採用されている第8世代ガラス基板は7フィート×8フィート(約2.1m×2.4m)もの大きさがあり、1枚のガラス基板から6枚の52インチ液晶パネルを製造できるという。これより小さな第6および第7世代のガラス基板では、52インチパネルをそれぞれ2枚および3枚しか製造できない。
そのほか、シャープが「メガコントラスト」と呼ぶ技術を実装した、コントラスト比が100万対1のモニタの試作品も展示された。一般的なHD液晶モニタのコントラスト比は、1200対1である。
シャープはさらに、2006年末に日本市場への投入が決まっている、日本語および英語の電子翻訳機を発表した。日本語でしゃべりかけると、英語に翻訳して音声を再生してくれるという携帯デバイスで、その反対の作業も可能になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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