富士キメラ総研は、「2006 ホームネットワーク関連市場調査総覧」を刊行した。2005年のホームネットワーク関連市場は、金額ベースで6兆2577億円となった。特に、テレビ、デジタルポータブルミュージックプレーヤ、家庭用ゲーム機、USBメモリなどといった成長の著しい製品が市場を牽引した。
ホームネットワーク関連市場は、コンテンツ共有を目的としたDLNAやECHONETなど業界の枠組みを超えた企業間の連携や、機器同士の相互接続による規格の統合が進展しているとしており、一方ではブロードバンドの普及によって、通信と放送の融合が各業界からホームネットワークへのアプローチを誘発し、新たなサービスを提供することを期待されているとしている。
富士キメラでは、全体的には今後も販売台数は伸長し、市場は拡大傾向となると見ている。しかし、各製品ともに価格の下落が著しく、金額ベースでは今後は微増もしくは微減となるとしている。
2006年は市場拡大が継続されて6兆7847億円を見込み、2007年は6兆7256億円、2008年は6兆7718億円、2009年は6兆7504億円、2010年は6兆8363億円を予測している。
家庭用ゲーム機器では、2005年の全体市場の実績は数量ベースで前年度比123.9%の1140万台となった。金額ベースでは1370億円で、前年度比133.7%の実績であった。
2006年末には、据置型でソニーより「PS3」、任天堂より「Wii」が発売され、2006年は1265万台、2180億円を見込んでいる。2007年以降も据置型が市場を牽引することになり、1270万台、3020億円を予測している。
2008年〜2009年にかけては、2006年末に発売される据置型が成熟期を迎えるために、市場全体として減少傾向になるとして、2008年には1050万台、 2550億円、2009年は1100万台、2450億円になると予測している。
さらに2009年〜2010年にかけてポータブルゲーム型の新製品が投入される予定であり、2010年はポータブル型が市場を牽引するとして、2010年は1400万台、2600億円になると見ている。
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