Microsoftが投入する容量30Gバイトの「Zune」デジタルメデイアプレーヤーは、11月14日に249ドルで発売される。同社は米国時間9月28日、同デバイスの新たな詳細を公表した。
Zuneのこの価格は、Apple Computerが新しく発表した30Gバイト版「iPod」と直接競合する。こちらも249ドルの同価格で販売されている。
連動する「Zune Pass」音楽サービスを紹介する目的から、同デバイスには同サービスが扱う楽曲、ミュージックビデオ、そして映画のダイジェスト版がプレインストールされてくる。Zune Passの利用料金は1カ月14.99ドルあるいは3カ月44.97ドル。
JupiterResearchのリサーチディレクターMichael Gartenberg氏は、「当面は価格競争にならないことは明らかだ。彼らがAppleより価格を下げてくることはないだろう。しかし、数量割引を用意しないこと、画面のサイズ、あるいはWi-Fi機能の搭載を考えると、249ドルでもかなり大胆な価格設定だ」と述べている。
また、「Microsoft Points」と呼ばれるシステムで曲を購入するオプションも用意される。この新しいMicrosoftの現金支払システムは、プリペイド式のテレフォンカードと同じように口座に現金を入金する形式をとっている。こうすることで、購入するたびに口座からポイントが引かれる仕組みだ。Microsoftの広報担当Kyrsa Dixon氏によると、1曲の価格は79ポイントで、これは「ちょうど99セントに相当する」という。
Zuneの製品マーケティングマネージャーKaty Gentes氏によると、このポイントシステムは「Xbox Live Marketplace」に既に導入済みで、Microsoftは、自社のポイントが使えるオンラインストアをほかにも開設する計画だという。米国では5ドルで400ポイント、15ドルで1200、25ドルで2000、そして50ドルで4000ポイントと交換できる。これは1ドル約80ポイントの計算になる。
Gentes氏は、このシステムがあれば、Microsoftはポイントを商品券にして販売できるようになり、これがMicrosoftの各種オンラインストアで使えるようになる、と語っている。Gentes氏によると、これはMicrosoft製品の共通国際通貨の役割も果たすようになるという。
Microsoftによると、Zuneソフトウェアは、AppleのiTunesソフトウェアが採用するAACフォーマットをはじめ、人気の高い複数のフォーマットを再生できるようになるという。
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