Microsoftは米国時間9月13日、デスクトップおよびノートPC用周辺機器の新製品を発表した。その多くはVista専用の機能を有する。
同社は、マルチメディアを多用したり、複数タスクを同時実行したりすることを想定したキーボード、マウス、ウェブカメラ関連機器をそれぞれ3製品ずつ発表した。いずれも、近々発売される次世代OS「Vista」専用の機能を搭載するが、現行バージョンのWindowsでも動作する。
「Wireless Entertainment Desktop 8000」は厚さ1インチ(約2.5cm)のキーボードで、2.4GHzの帯域幅を使用するBluetooth技術を用いて最大30フィート(約9.1m)離れたPCでもワイヤレス接続することができる。キーボードはドッキングステーションにより充電可能である。
同キーボードは「Windows Media Center」と合わせて使用できるように設計されており、PCに保存した音楽や映画に直接アクセスするためのボタンがついている。また、室内が暗い場合のためにバックライト機能も搭載されている。近接センサーにより、ユーザーがキーボードから離れたことを検知し、バッテリ節減のためにハイバネーションモードに入ることができる。
Vista専用ボタンを使うと、映像の呼び出しや、個人向けにカスタマイズされた「ガジェット」セクションへのアクセスが可能になる。「ガジェット」とは、Apple Computerの「Mac OS X」の「ウィジェット」のような小さなアプリケーション群である。インスタントメッセージングアプリケーションや「スタート」メニューを起動するためのボタンもある。
Wireless Entertainment Desktop 8000の価格は、ワイヤレスマウスを含めて249.95ドルである。
別のキーボードである「Wireless Entertainment Desktop 7000」も、8000モデルと同様のVista専用ボタンがついているが、バックライト機能を持たない。充電式ではなく、単3電池4個で動作する。7000モデルはワイヤレスマウスを含めて149ドルである。
キーボードはいずれも2007年2月に発売予定である。Microsoftによると90分未満で充電可能な「Wireless Laser Mouse 8000」も同時に発売される。マウスには、ユーザーがデスクトップに開かれたすべてのアプリケーションとウィンドウを同時に参照するためのワンクリック機能も搭載されている。
Microsoftはまた、Vista機能を搭載した「Wireless Laser Desktop 6000」のアップデート版をリリースすると発表した。8月にはLogitechが、Vista専用機能を搭載したワイヤレスキーボードとマウスのセットを発表している。
Microsoftは同日、Bluetoothワイヤレスマウスも発表した。同マウスはプレゼンテーション用のスライドショーコントローラ、レーザーポインタ、リモコンとしても機能する。「Wireless Notebook Presenter Mouse 8000」は、最大30フィート(約9.1m)離れた所からでも操作でき、バッテリ残量を確認できるインジケータを搭載する。再生、停止、先送り、巻き戻し操作用のボタンが搭載されて、「RealPlayer」「iTunes」「Windows Media Player」に対応している。同製品は10月中旬に発売予定。
Microsoftによると、2007年1月に新型エルゴノミクスマウスを発売するという。「Natural Wireless Laser Mouse 6000」は手首の圧迫を抑え、手の動きを最小限に抑える。
同社は、多機能キーボードや多機能マウスのほか、VoIP製品の拡充も目指している。「LifeCam」の新製品ラインには、PC間でやりとりのできるノートPC用ウェブカメラやワイヤレスヘッドセット、有線ヘッドセットを用意している。
Microsoftによると、2009年には米国で3000万世帯以上が電話としてVoIPを使用していると予想しているという。同社は2メガピクセルのウェブカメラ「LifeCam NX-6000 Webcam」を11月に発売する予定だ。同ウェブカメラは、ビデオチャットを開始するボタンや、ユーザーの「Microsoft Live Spaces」アカウントに撮影後に直接投稿できるボタンが付いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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