携帯電話の機能の歴史を振り返ると、まず音楽プレーヤーが追加され、次にテレビが追加された。この次に登場するのは、デジタルビデオレコーダー内蔵の携帯電話だ。
Texas Instruments、PacketVideo、S3の3社は、TiVoの家庭用セットトップボックスと同じ方法で、受信したテレビ番組を録画する携帯電話を発表する。この携帯電話は2つのチャネルを利用するため、ユーザーはある番組を視聴しながら別の番組を録画し、それを後で視聴することができる。
またTexas Instrumentsによると、同社の新型携帯電話は、テレビ付き携帯電話では初となる「ピクチャーインピクチャー機能」を備えているという。
ポータブルテレビやポータブルビデオを普及させることは、ハイテク業界が最近最も力を入れていることの1つだ。一時的なブームに終わる可能性もあるが、ポータブルビデオは一大現象になるという意見もある。Texas Instrumentsによると、各メーカーが実施した最初の顧客テストでは、1日あたり最大で3時間のポータブルビデオの視聴が可能だったという。現在、顧客らはノーカットのテレビ番組や映画ではなく、短い宣伝用映像を視聴している。ポータブルビデオが視聴される主な時間帯は、通勤時間帯や昼時になりそうだ。また、これらの携帯電話は、いずれテレビ会議用機器としても利用可能だ。
「ビデオレコーダー機能付き携帯電話は、いずれカメラ付き携帯電話と同じくらい広く普及するだろうが、当初は、テレビ視聴が可能なのは超高性能なマルチメディア携帯電話に限られるだろう」と語るのは調査会社iSuppliのアナリストのTina Teng氏だ。Teng氏はさらに、消費電力、画面サイズ、その他の機能が導入の判断の決め手になる、と付け加えた。
テレビ付き携帯電話は、韓国や日本ではすでに発売されている。最新機種では、デジタルテレビ放送サービスやテレビチューナーを通じて、携帯電話やハンドヘルド端末がテレビ番組や映像を直接受信する。
Appleは来週、ビデオiPodの新モデルと、ビデオや音楽のダウンロードが可能な新サービスを発表する可能性が高い。
しかし、中にはポータブルビデオはMP3プレーヤーほど成功しないのではないか、との声もある。例えば、MP3は車を運転しながら聞くことができるが、ビデオを運転しながら視聴するわけにはいかない。また小さい画面も視聴に最適なフォーマットとは言えないというのがその理由だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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