ソニーは米国時間9月5日、「LocationFree」ファミリーに、メディアおよびエンターテインメント向けのリモートアクセス機器を追加することを発表した。
「リモートアクセス」という用語は、従来は外出先からのアクセスを必要とするビジネスユーザーを連想させてきたが、ソニーはブロードバンド対応のLocationFree製品ラインでそれとは異なる顧客層をターゲットとする。
2006年10月に販売開始される「LF-B10」および「LF-B20」ベースステーションは、薄く黒いボックス型の装置で、テレビ、デジタルビデオレコーダ、ビデオカメラなどの機器に接続して使用する。同ベースステーションに接続した機器は、有線または無線問わず、ブロードバンドを介して、「Macintosh」および「Windows」コンピュータや、ソニーの「PlayStation Portable(PSP)」といった携帯機器に、コンテンツをライブでストリーミングすることが可能になる。
今回発表された2種類のベースステーションは基本的に同じだが、価格の高い方であるLF-B20は、家庭のワイヤレスネットワークに直接接続することができる無線LAN機能を搭載している。LF-B20の標準価格は249.99ドル。これに対し、標準価格199.99ドルのLF-B10では、コンテンツをストリーミングする機器に手動で接続しなければならない。
ソニーはまた、テレビからテレビへコンテンツをストリーミング可能にする「LocationFree TV Box」も発表した。TV Boxは229.99ドルで、これを使用するにもベースステーションが必要となる。
ソニーは、新製品を投入することで、この数年取り組んでいるLocationFree製品を拡充することになる。2004年、同社は最初の「LocationFree TV」を発表した。これはポータブル液晶(LCD)モニターで、ベースステーションを携帯していればブロードバンド接続経由で、どこからでもホームテレビやビデオのコンテンツにアクセスすることができるものである。この数カ月後、ソニーはノートPCへのLocationFreeストリーミングを可能とするソフトウェアを発表した。
新しいベースステーションの追加とTV Boxにより、ソニーはLocationFreeのターゲット顧客層を、技術に精通しているビジネスユーザーだけでなく、急成長中のマルチメディア市場の一般ユーザーへと拡大することを目的としている。同社が2006年8月に発表した、フラットパネルテレビとしても利用できるデスクトップPC「Vaio LS1」も同じ顧客層をターゲットとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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