ロジテック(葉田順治社長)は8月29日、PCを使わずにSkype(スカイプ)を使ったIP電話が利用できるSkype専用の無線LAN携帯端末「LAN-WSPH01WH」を9月下旬に発売すると発表した。価格は2万6355円。
PCを使わずに無線LANアクセスポイントにダイレクトに接続し、携帯電話のような感覚でSkype通話が行えるのが特徴。国内で初めてSkype Wi-Fiフォンとしての認定も受けた。PCに接続して利用するUSBフォンやヘッドセットの場合、常にPCを起動しておく必要があるが、「LAN-WSPH01WH」では、インターネットに接続できる無線LAN環境さえあれば、端末だけでSkypeが使える。
通話は、コンタクトリスト(電話帳)からコンタクト(通話先)を選び、接続するだけ。初回の設定も簡単で、電源を入れ、「英語」または「日本語」から言語を選び、無線LAN接続の設定を行った後、Skypeにログインする。PC版のSkype同様、無料のSkype通話のほか、別途契約すればSkypeIn/SkypeOutサービスも利用でき、通常の固定電話とも通話できる。
本体には、操作画面用に1.8型のカラー液晶を搭載。操作画面の日本語ファームウェアは、Skype社とロジテックが共同で開発し、PC版のSkypeと同じような感覚で操作できるように設計した。なお、操作メニュー、コンタクトリストは、日本語で表示できるが、同端末を使っての日本語入力はできず、日本語にする場合にはPCでSkypeにログインし、編集する必要がある。
無線LAN規格はIEEE802.11g/11bに対応し、無線LANクライアントとして機能する。無線LANアクセスポイントから電波の届く範囲であれば、コードレスで移動しながらの通話も可能。また、盗聴などのセキュリティ対策として「WEP(64/128bit)」「WPA-PSK」「WPA2-PSK」(Wi-Fi b/g)に対応する。
ハンズフリーで通話できるマイク付イヤフォンも付属。電源はリチウムイオン電池で、付属のACアダプタまたは、付属のUSBケーブルを使用して充電する。動作時間は、待ち受け時が約30時間、通話時が約3時間。本体サイズは幅49×奥行き18×高さ115mm、重さは104g。本体カラーはホワイト。
葉田順治社長は、「発売予定よりも遅れ、苦労してようやく販売にこぎつけることができた。パソコンを介さないSkype製品の投入で、Skype関連製品の市場の拡大に期待したい」と語った。
同社では、月に数千台の需要を見込んでおり、個人ユーザーよりも中小企業でのニーズが高いのではないかとも見ている。なお、Skype関連製品は、ヘッドセット、マイクなどの関連アクセサリーは引き続きエレコムから、無線LAN製品などのハードウェアはロジテックから販売する。
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