壊れにくい、ちょっと値段が高めのノートPCや家電製品のメーカーが、英国発着のフライトに対する機内持ち込み荷物の制限により、予想外の人気を呼ぶことになるかもしれない。
英空港当局(BAA)は先週、テロ計画の発覚を受けて、搭乗者がコンピュータやその他の家電製品を機内に持ち込むことを一時的に禁止する最高レベルの規制を発表した。現地時間14日には警戒レベルが最高度のものから下げられたものの、航空機の搭乗客には相変わらず手荷物の持ち込み制限がかけられている。
米国の規制当局はまだそこまで警戒態勢をとってないが、今回の事件により、搭乗客の誰もが厄介な問題に悩まされることになるであろう。携帯電話を機内に持ち込もうとする旅行者ですらそうだ。果たして、ノートPCほど高価で壊れやすいものを手荷物カウンターに預けようとするだろうか。
おそらく答えはノーであろう。しかし他に選択肢がなくても、対策をとることは可能だ。頑丈なコンピュータか、旅行カバンを用意することである。
「耐久性の高い製品、あるいは高耐久性の機能を持つ製品が増えている」とIDCのアナリストであるRichard Shim氏は述べている。同氏は、男性がコーヒーショップでノートPCを落とすという「Lenovo ThinkPad」のテレビCMの例を挙げた。「ビジネス市場には需要がある、さらにモバイルコンピューティングが普及するにつれ、消費者市場での需要も高まっていくであろう」(Shim氏)
金銭的にゆとりのある旅行者は、松下電器産業などの会社から、耐久性の高いコンピュータを入手することができる。同社は1998年に「TOUGHBOOK」とともに、最初に高耐久性コンピュータ市場に参入した企業のひとつである。また最近ではPocketPCが耐久性を高めている。iPodのケースですら、柔軟性のある特殊な素材で作られたものが入手できる。
Shim氏によると、これらのノートPCの多くが、補強されたフレームで構築され、ハードディスク周辺の緩衝材は増強されているほか、マグネシウム合金製のケースと耐水性のキーボードを備えているという。
小型の機器もまた、以前より頑丈になりつつある。例えばMP3プレーヤーのメーカー各社は、防滴に適していて衝撃にも強いモデルを投入している。しかしこれは貨物室用ではなく、スポーツクラブ用に設計されたものである。また高耐久性の高い機器は、発展途上国におけるIT整備イニシアティブにも利用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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