医療機器向け技術をテーマパークで利用--バンダイナムコと日立が事業協力

ニューズフロント2006年06月15日 17時45分

 バンダイナムコホールディングスと日立製作所は6月14日、エンターテインメント分野などの事業で協力すると発表した。日立の医療機器向け技術などを、バンダイのアミューズメント施設に導入していく。

 具体的には、バンダイナムコグループのナムコが運営する屋内型テーマパーク「ナムコ・ナンジャタウン」の新アトラクション「若返りの秘宝」に、日立の光トポグラフィ技術を導入する。

 若返りの秘宝は、「血脈の壁」「人肌の岩」「前頭葉のほこら」といったアトラクションで来場客の血流や体脂肪値、肌の水分や油分量、脳の活動状態などを調べ、最後に測定結果を提供する。

 光トポグラフィ技術は、脳の活動状態の測定に利用する。微弱な赤外線を頭部に照射し、頭蓋骨の内側にある大脳皮質を画像化する。画像から血液やヘモグロビンの分布を見てとることで、脳の活動状態を把握できる。これまで脳機能の研究に利用していたが、初めて消費者に身近な分野へ応用するという。

 ナムコと日立では今後、福祉市場やシルバー層市場への展開を視野を入れ、両社の技術やノウハウを組み合わせた新製品を検討する。また、バンダイやバンダイナムコゲームスなど、バンダイナムコグループ各社に協力関係を広げていく予定。

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