京セラは6月13日、ウィルコム向けのPHS端末である「WX300K」の通信速度を向上させるバージョンアップソフトウェアを公開した。
WX300Kは、現在販売されているウィルコムの標準的な音声端末としては最もシンプルなモデルだ。フルブラウザを搭載するほか、ウィルコムの音声定額プランである「ウィルコム定額プラン」のオプションとして、データ通信を定額化する「リアルインターネットプラス」にも対応し、音声とデータの両方で定額プランが使える仕組みだ。
従来は、パケット通信速度が最大32kbpsである「1xパケット方式」にのみ対応していたが、今回のバージョンアップソフトウェアを適用すると、最大速度が128kbpsとなる「4xパケット方式」に対応できるようになる。ウィルコムではすでに「リアルインターネットプラス」および、データ通信主体のプランである「つなぎ放題」でも、1x時の料金据え置きで2x(64kbps)で接続できるようにサービス全体が高速化されているため、このソフトウェアを適用すれば、既存ユーザーは無料で従来の倍の最大通信速度が得られることになる。また、契約の変更が必要となるが、音声通話とともに4xでのデータ通信が定額となるオプション「データ定額」も選択可能となる。
バージョンアップソフトウェアは京セラのサイトにて無償でダウンロード可能だ。ダウンロード後、USBケーブルで端末とパソコンを接続して、ユーザー自身でバージョンアップさせる必要がある。
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