バッファローは6月5日、次世代の無線LAN規格であるIEEE802.11nドラフト版に準拠した新ルータ「AirStation NFINITI(エアーステーション エヌフィニティ)」シリーズを発表した。
ラインアップは、無線LANルータ「WZR-G144N」(希望小売価格2万6300円、7月上旬出荷)、CardBus用無線LANカード「WLI-CB-G144N」(1万1500円、7月上旬出荷)、デスクトップ向けのPCIバス用無線LANアダプタ「WLI-PCI-G144N」(1万3600円、7月中旬出荷)、CardBus用無線LANカードとルータのセットモデル「WZR-G144N/P」(3万1500円、7月上旬出荷)の4製品。
AirStation NFINITYは3本のアンテナを搭載しており、壁や障害物などの障害物で乱反射した電波でも受信できるため、高速性と安定性を兼ね備えている。ハイビジョン映像などの大容量データも有線LAN(100BASE-TX)と変わらない速度で受信できるのが特徴だ。AirStation NFINITIシリーズは、ハイビジョン時代のワイヤレスホームネットワーク向けの次世代高速無線LAN製品という位置付けだ。
同社によれば、一般販売される量産品を使い、木造二階建ての住宅で測定したところ、最高で実効速度79.5Mbpsを記録したという。1Fのアクセスポイントを置いた部屋の真上にあたる2Fの部屋では62.0Mbps。従来製品のIEEE802.11gでは接続できなかった距離にある2Fの部屋でも31.3Mbpsで接続できるなど障害物に強く、屋内でもつながりやすい結果が出たとしている。
なお、現在はドラフトのIEEE802.11n準拠だ。正式版の対応サポートについては「正式版の策定は来年で、どう変わるかわからないので明言できない」と話した。
バッファローでは1999年にコンシューマ向けの無線LAN製品「AIRCONNECT」を発売し、順調に出荷台数をのばしてきたものの、2003年ごろから成長率が伸び悩んだという。ところが、2005年7月に発売されたPSP、同年11月に発売されたニンテンドーDSと無線対応ゲームの発売を機に急激に増加。2005年8月に800万台だった累計台数は、2006年4月に1000万台を越えた。「第二の成長期。ゲーム機で使われるようになったことで、新たな層が獲得できた」(ブロードバンドソリューションズ事業部マーケットリーダー 石丸正弥氏)としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス