NECと富士ゼロックス、FeliCaケータイをカギに使うリモート印刷システムを実験

ニューズフロント2006年05月08日 16時47分

 NECと富士ゼロックスは5月8日、非接触ICカード技術「FeliCa」対応の携帯電話機をカギ代わりにして、出張先などから必要な文書を印刷するシステムの実証実験を5月に開始すると発表した。

 実験ではまず、パソコンからサーバ上の文書管理システムに、文書ファイルをID付きで登録する。次いで、FeliCa対応携帯電話から同システムにアクセスし、印刷したいファイルのIDをFeliCaに保存する。そのあと遠隔地の拠点に移動し、現地のFeliCa対応プリンタにこの携帯電話をかざして、ファイルをネットワーク経由で印刷する。

 両社は「あたかも多量の文書を携帯電話で持ち運んでいるかのように行動することが可能」と説明する

 10月からは、FeliCa対応携帯に社員証機能を付加し、実験内容を拡大する予定。パソコンから文書管理システムへファイルを登録する際、FeliCa対応携帯電話で個人認証をしたり、社内の入退場管理システムの認証を受けていないFeliCa対応携帯は、プリンタのカギとして利用できないよう制限する。このほか印刷を実行したユーザーや、印刷枚数といったのログ情報も管理していく。

 文書管理システムは、NECと富士ゼロックスの社内で運用する予定。両社では、実験を通して利用状況の分析や課金方法の検討などを行ない、セキュリティを確保したうえで商用化を目指すという。

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