Apple Computerが、「インテリジェントな」タッチスクリーン式バーチャルキーボードや双方向スクリーン、そしてiPodをリモコン代わりに使ってホストデバイスを操作するための技術に関する特許を申請していた。
最近公表されたある特許は、「タッチスクリーン式バーチャルキーボードをアクティべートする」ための新しい方法を対象にしたものだという。
このバーチャルキーボードは、各キーの押される頻度を学習し、その結果に応じてそれぞれのキーの感度を調節する。そして、ユーザーが押す可能性の高いキーには、そうでないキーよりも大きな重み付けをする。この技術は、キーの利用頻度のほかに、ユーザーのタッチが最も近いキーからどれほど離れているかも考慮して、可能性の高さを判断する。
そのため、このキーボードは、たとえば「Vin」という名前を頻繁にタイプするユーザーが「fin」と入力した場合も、QWERTY式キー配列では「v」と「f」がすぐ近くに並んでいる点を踏まえて、本当は「v」のほうを打つつもりだったと判断する。
もう1つの特許のほうは、簡単にいうとiPod(申請書類のなかでは「パーソナルメディアデバイス」と言及されている)を、テレビやコンピュータのようなホストデバイス用のリモコンに変える技術に関するもので、これを利用すれば、iPodの画面上の様子を、モニターとして使うホストデバイスの画面に表示させることができる。
また、この技術を使えば、2つのデバイス間でデジタルメディアファイルを無線転送することも可能になると書かれている。
さらに、今年1月に申請されたAppleを受取人とするスクリーン関連の特許も公表された。この特許には、ビデオ会議や医療分野での利用を想定した、カメラ機能を持つスクリーンの説明がある。
「統合型の組み込み式マクロCCDからつくられたパネルは、視覚的な情報を記録しながら同時に別の情報を表示することが可能で、外付けのビデオキャプチャー装置を使う必要はない。簡単にいうと、ビデオ会議をしている時に、このパネルの前に座った参加者の姿を録画しながら、別の参加者の姿をその上に表示させることができる」と特許申請書には書かれている。
この双方向スクリーンなら、ビデオ会議の参加者同士が離れた場所にいても目配せできるという。
Apple関係者のコメントはすぐには得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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