欧州の複数の大学が協力して、Mini Cooper、オートバイ、キャンプストーブの長所を組み合わせた三輪車を製作した。
このClever(compact low-emission vehicle for urban transport:都市移動用の小型・低エミッションビークル)は、三輪のデザインとなっている。車体の幅はマイクロカーと同様に、わずか1メートルと普通車より小さい。このため、狭いスペースに駐車することも可能だ。この車のおかげで都市デザイナーは将来、もっと狭い道を設計したり、渋滞を緩和させたりすることができるようになるかもしれない。
デザイナーらは、サイズは小型であっても、車の雰囲気を損なわないように努めた。研究者らに言わせると、同様のプロトタイプカーでは、車の持つ感じが良くないのだそうだ。天井高は標準的な車とほぼ同じで、ボディフレームは万一の事故に備えて強化されている。定員は2名で、時速0〜40マイル(約64km)の加速タイムは約7秒となっている。
また、この車はコーナー進入時に車体がオートバイのように傾くことになっており、コーナリング性能の向上が図られている。傾き具合は、運転者ではなく、車のコンピュータシステムがコントロールする。同車の燃料は多くの家庭用器具と同じCNG(圧縮天然ガス)。燃費は1ガロンあたり108マイル(1リッターあたり約46km)で、一部のハイブリッド車が達成している数値とほぼ同じ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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