松下電器産業は4月25日、モバイルノートパソコン「Let'snote」の新シリーズ、Y5(直販サイト マイレッツ倶楽部価格26万7950円〜)、W5(同24万7950円〜)、T5(同21万7950円〜)、R5(同20万2950円〜)の4製品を発表した。5月19日より発売する。松下が得意とする軽量・長時間をさらに追求し、いずれのモデルも前モデル比22%〜50%の長時間駆動を実現している。
パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長 高木俊幸氏は、「長時間、軽量、タフと背反する技術的要素を両方実現した。どちらが大事ということではない」とモバイルPCへの徹底追求の姿勢を見せた。2005年には、ビジネスモバイル市場でNO.1のシェアを達成したという。全世界で65%、国内では19.5%のシェアとしており「限られた市場ではあるが、ようやくみなさんの支持を得ることができた」(高木氏)と、10周年を迎えるLet'snoteの歴史を振り返りながら語った。
今回発表されたシリーズの中で、フルモデルチェンジを行ったのがY5シリーズだ。重量は1490g(前1530g)、Core Duo搭載モデルで9時間駆動(前7時間/Pentium M)とより軽量・長時間になった。新たに液晶保護のための筐体設計を行い、補強バーにより底面強度をアップするなどし、耐100kg級を実現した。加圧振動試験で耐100kg級のボディを持つLet'snoteシリーズだが、A4サイズのYシリーズは、画面の面積が大きいため液晶が割れやすく、耐50kg級となっていたという。
また、Y5ではキーボードには全面防滴を採用。もし水をキーボードにこぼしてしまっても、HDDや高価な回路基盤への水の侵入を防ぐことができるという。キーボード下部に防水シートを敷き詰め、内部への水の侵入を防ぐほか、「ウォータースルー構造」により、水を誘導してパソコン底面に複数あいている穴から排出するしくみだ。ただし、これは無故障を保証するものではなく、こぼした場合は点検に出す必要がある。
この防滴仕様はY5のみとなっているが、「特にA4サイズの機種に液体こぼしの修理が多く、(ほかのサイズのPCと比べ)机の上で使っている機会が多いからだろう。まずはYシリーズを優先すべきと考えた。ほかのモデルに搭載することは現時点では決めていない」(高木氏)という。
今回、R5は11時間(前モデル/9時間)、T5は15時間(同/12時間)、W5は12時間(同/8時間)、Y5は9時間(同/7時間)といずれも長時間駆動を実現している。その背景には、インテルのCoreDuo/Core Soloプロセッサの搭載、インテルとの省電力に関する共同開発があるという。発表会場には、インテルのマーケティング本部 本部長 阿部剛士氏も登壇。世界のノートPC市場出荷率は、2桁成長が続くと見られており、2005年〜2010年の平均成長率は18.6%(ガートナー予測)という。インテルの社内データでもノートPCの割合は順調に増えており、日本だけでなく、ヨーロッパでも顕著に伸びており、今後も続いていく傾向にあるという。「日本では6割以上のノートPCのシェアがあるが、モビリティーユーザーは10%も満たないと考えている。本当の意味でもモビリティユーザーが増えるよう訴求していきたい」(阿部氏)と語った。
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