ニンテンドーDSでネットもテレビも閲覧可能に--年内に1000万台出荷を目指す

坂本純子(編集部)2006年02月15日 20時12分

 任天堂は2月15日、東京都内で携帯型ゲーム機のニンテンドーDSに関するイベント「ニンテンドーDSカンファレンス!2006.春」を開催し、インターネット上のウェブサイトが閲覧できる「ニンテンドーDSブラウザ(仮称)」やワンセグ対応チューナーカード「DS地上波デジタル放送受信カード(仮称)」などを発表した。

 ニンテンドーDSブラウザ(仮称)は、6月に3800円で販売予定。本体の2つのスロットに、それぞれ専用のGBAカードとDSカードを差しこむことで使用できる。現行機種である「ニンテンドーDS」と3月2日に発売される上位モデル「ニンテンドーDS Lite」とはGBAカードのサイズが異なるため、それぞれ専用のものが発売される。

ATOKでの手書き入力画面。検索時などに便利

 ブラウザにはOperaを採用し、日本語入力ソフトとしてジャストシステムのATOKを搭載。サイト検索など、文字を入力したいときは手書きで画面に書き込むと認識する。ソフトキーボード上での入力も可能だ。

 閲覧する際には、ブラウザは上下2画面を使ってサイトを表示する「標準モード」と、下(もしくは上)画面に全体像を表示し、拡大して見たい部分にタッチペンでカーソルを合わせるともう片方の画面にクローズアップして表示できる「DSモード」がある。

 閲覧時にカーソルを移動させたり、リンク先をたどったりする場合にもタッチペンで操作できる。ブラウザにもニンテンドーDSが得意とする直感的な操作が生かされている。

ワンセグ受信イメージ。チャンネルの変更は、下画面をタッチすると行える

 DS地上波デジタル放送受信カード(仮称)は、2006年中の発売としており、価格は明らかにされていない。アンテナ付きのDSカードを差し込むと使用できるという。残念ながら写真の撮影は許可されなかったが、会場では試験放送のデモが行われていた。上の画面に映像が表示され、チャンネル変更は下の画面の番号をタッチすることで可能となる。

 なお、アンテナ付きのカードは装着すると本体からはみ出るが、「手で持って操作したときにアンテナがじゃまになりにくいフォルムにした」(取締役社長の岩田聡氏)という。

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