NECエレクトロニクス(NECエレ、中島俊雄社長)は、500万画素の携帯電話用カメラモジュールを開発、サンプル出荷を開始したと発表した。サンプルの価格は1万8000円。06年4-6月に量産を開始し、月産20万台の生産を見込む。
センサーには最大画素数が551万画素のCMOSを採用し、画像処理用LSI、レンズ、オートフォーカス機構、シャッター、フラッシュメモリなどのハードと制御するソフトを1つにまとめモジュール(一体)化した。モジュールは最適な状態で稼動するよう調整し携帯電話端末メーカーに提供する。また、モジュール化に加え「フラッシュ制御」「ノイズ補正」「画像拡大処理機」「画像回転処理」「JPEG圧縮処理機能」「手ブレ補正機能(オプション対応)」などの高画質撮影に必要となる機能も装備した。
新型カメラモジュールを携帯電話端末メーカーが利用すれば、個別で部品を調達する手間が省けるため、カメラ付き携帯電話の開発期間が従来の半分となる4か月に短縮できるという。
同社では、携帯電話用カメラの必要な部品、技術を一体化し、動作検証を含めた形でメーカーに提供する「システム技術プラットフォーム」と呼ぶ事業に力を入れており、そのビジネス強化の一環として高画質のカメラモジュールを投入することにした。
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