ソニー(中鉢良治社長)は、昨年発売した液晶プロジェクション(リアプロ) テレビ「ブラビア」の一部に電源システムが正常に作動しない不具合が見つかり 、修正ソフトの配布を開始した。国内外40万台の42、50型の製品が対象となる。 国内の対象台数は6545台。
不具合は、テレビの利用時間が1200時間を越えると電源のオン・オフができ ない、入力切り替えが行えない、スタンバイモードから復帰できないといった もので、電源システムに組み込まれたソフトの誤作動が原因。
対象となるのは42型「KDF-42E1000」の製造番号2000001-2003213と50型「KDF-50E1000」製造番号が2000001-2003332の製品。
BS、地上波デジタル放送が受信できるユーザーは、放送波を使ったデータダ ウンロードで修正ソフトを入手でき、修正が可能。アナログ放送のみを視聴し ているユーザーに対しては専用のセンター(電話:0120-334-992、受付時間:月-金が9:00-20:00、土曜祝日が9:00-17:00)で受け付け、無償で訪問修 理する。ケーブルテレビを視聴するユーザーはデジタル放送の場合はダウンロー ド機能で自動的に修正ができるが、セットトップボックスの利用者はセンターに 連絡し訪問修理となる。
同社の液晶プロジェクションテレビは90%以上が北米、中南米を中心とした 海外で販売していることなどから同社では、「国内での影響は軽微に留まる見 通し」(広報)としている。さらに06年3月までで、125万台を見込んでいる世 界市場でのリアプロ販売台数見通しについても「変更はない」(同)としてい る。また、「同じブラビアシリーズの液晶テレビについては販売への影響はな い」(広報)と見ている。
同社ではすでに専用サイトで告知を開始、販売店を通じてユーザーに連絡す るほか、店頭での告知も開始している。CMなどでの告知は行わない方針。
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