東芝は2月13日、第3世代携帯電話向けの液晶コントローラ新製品として、MDDI規格に対応したVGA画像の表示制御を実現したLSI「TC358720XBG」を商品化したことを発表した。4月以降にサンプル出荷を開始する。
MDDI規格対応のVGA画像の表示制御を実現したのは業界初。この製品はMDDIインターフェースをもつクアルコム製Mobile Station ModemベースバンドLSIに直接接続ができ、最大400Mbpsのデータ転送速度に対応する。8MビットのDRAMを混載するなど画像処理に適した設計によって、メインディスプレイ用にRGB888形式のVGA画像とサブディスプレイ用にRGB888形式のQCIF+画像の画像を保持可能となっている。表示サイズはソフトウェアによって設定変更が可能で、Wide-QVGAやHarf-VGAなどVGAサイズ以下のLCDパネルを接続可能だ。
「TC358720XBG」 |
表示色は、18ビットのRGB入力をもつ液晶パネルでも24ビット相当の高画質表示制御を可能とする「マジックスクエアアルゴリズム」を採用。これは、各画素の輝度を時分割し、強弱を精密にコントロールすることで視覚的に高階調な輝度を実現する技術だ。このほか、RGB各色独立に256階調のルックアップテーブル方式のガンマ補正回路を搭載、メインパネルとサブパネルの輝度の独立調整なども可能だ。また、LCDパネルの表示リフレッシュタイミングに合わせてベースバンドLSI側に表示データの更新を指示する機能も搭載している。
サンプル価格は税込で900円、量産次期は7月以降を予定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」