オンキヨー(大朏直人社長)は1月10日、AV-PC市場への参入を発表した。第1弾としてインテルの新プラットフォーム「インテル Viiv(ヴィーブ)テクノロジー」を搭載したエンターテイメントパソコンを今春、米国と日本で発売する。
名称は、「Integrated Media Center(仮称)」。インテルのデュアルコアCPU「Core Duo」や「945」「955」「975」のExpressチップセットなどの「Viiv」に必要となるテクノロジーのほか、デジタル-アナログ変換時のノイズを除去するオンキヨーのオーディオ技術「VLSC」などを搭載する。
HDDは400GBで、OSにはWindows XP Media Center Edition 2005を採用した。DVD-RAM/±R/±RW/Rに対応するスパーマルチドライブやTVチューナーなども備える。LANとRS−232C端子で外部からの制御も可能で、LAN上でAV信号を効率よく転送、制御する独自の通信プロトコル「Net-Tune」技術も装備した。
映像・音声の受信、記録・再生といった高性能な「AV機能」と「PC機能」を組み合わせ、「オーディオがPCに接近した機器」(オンキヨー総務部)として、ホームネットワークの中核となるPCを狙う。
販売は、高級オーディオ専門店などで行う予定。価格は未定だが、一般的なPCの倍以上になる見通し。第1弾PCは「フラッグシップモデルのため、価格も高く、販売台数も少ない」(同)が、06年後半から07年にかけて、低価格で操作が簡単なモデルも投入する予定。
オンキヨーはこれまでも、サウンドボードなどPC周辺機器を手がける一方、ネット配信やホームネットワークなどPCを使ったデジタルネットワークの調査や研究を進めてきた。さらに05年2月、同社のオーディオ技術に着目したインテルが、転換社債型の新株予約権付社債による資本協力と技術開発支援を開始。これにより両社は新たな市場・商品を創造するために共同で取り組み、今回の商品化にむすびついた。
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