サンフランシスコ発--これまで新製品を投入するたびに従来製品の販売を完全に打ち切ってきたApple Computerが、今回はその慣行を破った。同社では、Intel製プロセッサを搭載したマシンを投入した後も、IBM製プロセッサ搭載の「iMac G5」を販売していく計画だという。
そして意外なことに、従来製品も、今回発表された新製品も、同じ価格で販売される。
AppleのCEOであるSteve Jobsは当地で開催中の「Macworld Expo」で基調講演を行い、Intelプロセッサ搭載の「iMac」を発表した。Jobsによれば、新型iMacの処理性能は、従来製品に比べて2〜3倍高速になるという。
しかし、新型iMacの価格は従来製品と同等に設定されている。17インチモデルiMacは1299ドル、20インチモデルiMacは1699ドルで販売される。
新製品と従来製品の価格が同じである理由について、Appleに質問したところ、即座には回答を得られなかった。
Jupiter ResearchのアナリストMichael Gartenbergは、この措置について、従来のiMacを利用し、これらに対応したアプリケーションをたくさん保有するユーザーからのニーズに、Appleが応じたものだと推測している。
しかしJobsは、Intelプロセッサ搭載iMacには「Rosetta」ソフトウェアが搭載されているため、これまでのアプリケーションを新しいiMacでも実行できると述べている。さらに、Gartenbergは、Appleが新旧両方のマシンを平行して販売することについて、在庫を処理するための処置である可能性も高いと付け加えている。
「在庫があれば処分するのが普通だろう」(Gartenberg)
Appleの新型ノートPC「MacBook Pro」も、これまで販売されてきたPowerBookと同じ価格が設定されている。もっとも、JobsはMacBook Proが従来製品の5倍の処理性能をもつと説明している。
15インチのMacBook Pro(1.67GHzのIntel Core Duoプロセッサ搭載)の価格は、15インチのPowerBook G4(1.67GHz PowerPCプロセッサ搭載)と同じく、1999ドルに設定されている。
さらに、MacBook Pro(1.83GHz Intel Core Duoプロセッサ搭載)も、17インチのPower Book G4(1.67GHz PowerPCプロセッサ搭載)と同じ2499ドルで販売される。
しかしAppleでは、10日よりMacBook Proの受注を開始しているものの、同製品の出荷が開始されるのは2月になると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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