ラスベガス発--電子メーカー大手のSamsungは、Appleが2006年に、Samsungの本気を思い知ることになるだろうとでも言いた気だ。
韓国のSamsungは2005年、2007年までに音楽プレイヤー市場における首位の座をAppleから奪うと公約した。そして2006年に入り、同社はついにその計画を実行に移す。具体的には、数多くの製品をリリースすると共に、大々的な広告キャンペーンを展開する予定だ。Samsungの北米部門で家電担当シニアバイスプレジデントを務めるPeter Weedfaldは先週、ラスベガスで開催された「2006 International CES」で行われたインタビューの席上でそのように語った。
一方、Appleが脚光を浴びるMacworldが米国時間1月9日より開催される。
SamsungのWeedfaldは、「Appleの売り出し方とわれわれの売り出し方との違いは何だったのか。その答えは単純明快だ。Appleは2005年に、音楽プレイヤーの宣伝に1億6500万ドルの費用を投じた。一方、われわれが投じた宣伝費はわずか100万ドルだった」と述べ、さらに次のように続けた。「・・・われわれは2006年には、これらの最新のデジタルビデオ/オーディオ製品の広告やマーケティングに膨大な投資を行う。数千万ドル規模の資金を投じるつもりだ」
これまでも複数の企業がAppleを首位の座から引きずり下ろそうと試みたが、成功例はほとんどない。しかし、Samsungには同社が果敢な試みに挑む上で役立つであろう様々なツールがある。同社は、世界有数のハイテク企業であり、複数の研究所やデザイナーを擁している。
北米における2005年の家電製品の売上総額は170億ドルだった。2006年には、16%増の200億ドルに達すると見られる。
AppleはMP3市場において圧倒的シェアを維持してきた。Samsungは、Appleから市場シェアを奪うため、幅広い種類の製品を発売する予定で、そのうちのいくつかは大ヒットすると見ている。同社はこの手法で、携帯電話機市場で世界最大手にのぼり詰めた。
Weedfaldによると、Samsungは北米で、180種類以上の新製品、および既存製品のアップグレード版をリリースするという。同社は過去1年間にわたり、北米で2週間に1機種のペースで、携帯電話端末の新機種をリリースしてきたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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