Apple Computer関連のイベント「Macworld Expo」は米国時間10日にサンフランシスコで開幕するが、先週ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)でも、いたるところで同社の影響力の大きさが感じられた。
CESでは、iTunesに対抗する新しいビデオ配信サービスや、iPodから首位の座を奪う目的で開発された新たなMP3プレイヤーが数多く発表された。
iPod関連では、アクセサリメーカー各社が有名無名を問わず多数出展し、新しい周辺機器を披露していた。たとえば、Belkinは自社の最新製品を披露した一方、Speck Productsは各種のケーブル類やシガーソケット用チャージャー、FMトランスミッタなど、同社初となる周辺機器群を発表していた。そのほか、iPodブームに乗ろうとする多数の新規参入企業もCESでブースを構えていた。
また、Microsoft会長のBill GatesはWindows Vistaの新しい機能をデモしたが、そのうちの「Photo Gallery」という機能はAppleの「iPhoto」に酷似していた。
しかし当然ながら、Apple陣営にとって重要なイベントは今週開催されるMacworld Expoだ。世界中のMacファンが、CEO(最高経営責任者)のSteve Jobsが発表する製品を熱心に待っている。さまざまな推測のなかで最も根強いのはIntelベースのMacに関するものだが、新型のiPodや、iTunesのビデオサービス拡張の噂も多く出ている。
新製品が登場する確実な証拠は今のところ皆無に等しいが、Appleのウェブサイトで誤って公開されてしまった情報を見ると、消費者向けソフトウェアスイートの「iLife」が近日中にアップデートされる可能性は非常に高かそうだ。また、一部ファンサイトでウェブコンテンツ制作プログラムだと推測されている「iWeb」のような名前の製品が登場する可能性も同様に高い。
Appleはまた、「.Mac」インターネットサービスに対して近々変更を加える可能性があることも示唆している。この噂は、Jobsの基調講演中に同サービスが一時停止されることから生じたものだ。
Appleサイトの.Macページには、「米国太平洋標準時2006年1月10日午前7:00から午後12:00時まで.Macの定期メインテナンスを行います。ご迷惑をおかけしますが.Macの全サービスが中断します」とある。
最も面白い噂は、Jason O'GradyのPowerpageから先週末に飛び出した。このMacファンサイトでは、AppleがHDプラズマテレビを発売するとしている。Powerpageによると、Appleは42インチと50インチの両モデルを発売するが、どちらもMacを内蔵し、液晶画面付きの12ボタンリモコンが付属することになるという。
また、多くの店舗で品切れとなっていたAppleのiPod Shuffleに代わり、容量をさらに抑えたiPod Nano、もしくはShuffleの小型バージョンが登場するとの噂も出回っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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