東京都内で開かれる「the Microsoft Conference 2005」に合わせて来日中の米マイクロソフト(米MS)のスティーブ・バルマーCEOは11月16日に記者会見を行い、2006年に製品化を予定している次期OS「Windows Vista」(開発コード名・Longhorn)について、「期待をもって市場に迎え入れられると考えている。これによりパソコンはデジタルエンタテインメントセンターになる」と述べ、その普及に自信を示した。
同社は大容量光ディスク規格で東芝やNECが提唱する「HD DVD」を支持しているが、もう一方の主力規格である「Blu−ray」との対比でバルマーCEOは、「HD DVDは効果的にパソコンと統合できる点で有利と見ている」としたうえで、「Windows Vistaをできるだけ早くHD DVDに適合できるようにしていきたい」と語った。
米マイクロソフトが85年に初代のWindows OSを発売してから今年11月で20周年を迎えたのを記念し、マイクロソフト日本法人では同日、日本独自企画としてプレミアムコンテンツを多数収容した「Microsoft Windows XP Professional アップグレード Windows 20周年 記念パッケージ」のオンライン予約販売を開始。その購入者全員に「Windows Vista」をいち早く体験できる「特別早期プレビュー版」を進呈するほか、サイトから先行予約した顧客には抽選で「Windows Vista」のテクニカルベータ参加権が当たる特典を提供するなど、次期OSの投入をにらんだ各種キャンペーンを展開する。
会見に同席したダレン・ヒューストン日本法人社長は、「今年はWindowsの発売から20周年にあたるだけでなく、日本法人の設立からも20周年を迎えた」とし、日本独自のマーケティング活動に注力していく姿勢を強調した。「20周年 記念パッケージ」の販売開始は12月9日、価格は2万8140円で、9999本の限定販売とする。
このほか、ヒューストン社長は明日開催予定の「the Microsoft Conference 2005(東京会場)」で、エンタープライズ向けの「SQL Server 2005」「Visual Studio 2005」「BizTalk Server 2006」の3製品を発表する予定であるほか、「CRM(顧客情報管理)製品を06年前半、ERP(統合基幹業務システム)製品を06年中に発売」する予定であることを明らかにした。
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