松下電器産業は9月29日、ルータなどの設定なしにセキュアなインターネット接続を実現する、ネット家電向けの宅外制御システム「VIANA」を開発したと発表した。
通常ネット家電機器はNATを介してインターネットに接続されることが多いため、離れた宅内にある機器同士を直接接続するにはPCを利用してルータを設定するなどの専門知識が必要だった。またセキュリティ確保の課題もあった。
今回開発されたVIANAは、クライアントと認証・接続サーバで構成されている。クライアントは、メモリ容量やCPUの処理能力が限られているネット家電機器にも実装可能で、ルータを介して認証・接続サーバと接続のネゴシエーションを実施する。これにより、仮想的な通信路を機器間に生成して直接通信するため、ルータの設定が必要ない。また、独自の認証機能や、通信の暗号化でセキュリティを保持している。
通信状態はサーバで集中管理するため、機器間の接続状況や課金情報の抽出ができ、時間従量課金や定額制などの柔軟なビジネスモデルにも対応する。
なお、試作機は10月4日から10月8日まで幕張メッセで開催されるCEATECの松下電器産業ブースにて展示される予定だ。
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