Apple ComputerによるiPodの大成功にあやかろうと、Creative Technologiesは次世代型の音楽/ビデオプレイヤー「Zen Vision」の受注を開始した。
Zen Visionは、30Gバイトのハードディスクと3.7インチのカラースクリーンを搭載し、120時間分の動画や、1万5000曲程度までの楽曲を保存することができるという。同製品はまず、米国と欧州で先行発売される。
Zen Visionは、Appleが販売するiPod photoの60Gバイトモデルと比べ、ひと回り大きく、やや重い。黒か白の2色のモデルが提供され、価格は399.99ドル。最初は、オンラインでのみ販売される。
Microsoftの会長Bill Gatesが、AppleのiPodに対抗する手段として、Creativeのような会社と協力したいと発言したことから、Creativeの株価は先週、急上昇した。
Creativeは来週、第4四半期の決算発表を行う予定だ。同社の幹部は6月、アナリストらに対し、第4四半期決算は赤字になるだろうとの予測を示した。その際、幹部らは、需要が落ち込んだことと、他のMP3プレイヤーとの競争が激化したことを、業績不振の理由として挙げていた。
iPodに対抗するためのキャンペーン活動に膨大な資金をつぎ込んできた同社は、動画再生のような、iPodがまだ手掛けていない機能を製品に取り入れることで、ユーザーにアピールしようとしている。
「Zen Visionは、TiVoToGoに対応するほか、DivXをはじめとする様々なビデオフォーマットをサポートしている」と同社は声明のなかで述べている。
Zen VisionはNapsterやMSN Music、Music Nowのような音楽サービスからの楽曲ダウンロードにも対応している。また同プレイヤーで、Yahoo Music UnlimitedやNapster to Goのようなサブスクリプション形式のサービスも利用できるという。Creativeによると、同プレイヤーはFMラジオを内臓し、32のラジオ局がプリセットされているという。また、放送の録音機能も備える。
Zen Visionには、PC接続用のUSBケーブルが付属している。またドッキングステーションを利用することも可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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