富士通と富士通研究所、富士通フロンテックの3社は7月13日、電源を切っても画像やテキストの表示を維持できるフィルム基板カラー電子ペーパーを、世界で初めて発表した。今後、3社はこの電子ペーパーの利用に関するテストマーケティングや実証実験を行い、2006年度の商品展開を目指す。
電源を切っても表示を保つメモリ性を備えているので、表示を維持するだけなら電力が必要ない。表示書き換え時の消費電力は「従来の技術に比べ、数百分の1から数万分の1以下」(3社)と低く、非接触ICカードに使われる程度の電波エネルギーで無線による表示の書き換えができる。
電源オフでも表示を保ち、曲げることも可能 |
赤、緑、青の表示パネル3枚を積層し、カラーフィルターや偏光板は使わない。そのため、従来の反射型液晶ディスプレイ(LCD)よりも明るいカラー表示が行える。表示を維持するために書き換えを行わないため、ちらつきが生じない。また、曲げたり指で押しても表示には影響しない。
3社は、7月14日から15日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する富士通フォーラム2005において、同電子ペーパーを紹介する。
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