富士通オートメーションと富士通研究所は7月5日、共同で小型ヒューマノイドロボット「HOAP-3」を開発し、受注と販売を開始した。価格はオープン価格。
「HOAPシリーズ」は、最初に「HOAP-1」が2001年に発売され、それ以来開発が進められてきた。その最新版である「HOAP-3」は、身長が60cmで体重が8.8kgある。前バージョンの運動性能を継承しつつ、コミュニケーションや画像を認識する機能など、外部との連携を強化した研究開発用ロボットだ。
音声認識や合成機能を標準で搭載し、CCDカメラと画像認識機能を組み合わせることで、人との対話などのロボットを使ったコミュニケーションの研究や、視覚と動作を連動させたロボットの開発が可能になった。また、表情用のLEDを搭載したほか、28の関節を使って複雑な動作もできる。すべての機能は、パソコンによって有線でも無線でも制御可能だ。
ハードウェアとソフトウェアの内部インターフェース情報は、従来の「HOAPシリーズ」と同様に公開される。開発プログラムの事前確認が可能なシミュレーションソフトも添付されているため、ユーザーが効率的にプログラムを開発し、組み込める。
同社は同製品を7月13日から17日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開催されるROBOTREX2005に出展する。
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