中国のLenovo Groupが、IBMと共同開発した新型タブレットPCを発表した。これを受け、タブレットPC向けの製品も取り扱うMicrosoftはすかさず、同製品を強力に支持する姿勢を見せた。
「X41 Tablet Series(X41T)」は、2005年初めにIBMのPC事業を買収して以来、Lenovoが初めて提供する製品である。X41Tは、米国時間14日よりLenovoとIBMから直接販売されるほか、再販業者からも提供される。
MicrosoftのCEOであるSteve Ballmerは、同社が今週開催しているTechEdユーザーカンファレンスにおいて、基調講演を行い、ThinkPadとして初めてのタブレットPCであるX41Tを紹介した。
「わたしはずっと、タブレット型ThinkPadの登場を待っていた。同様に登場を待っていた人々がいっぱいいることも知っている」とBallmerは述べた。
Microsoftは、Windowsオペレーティングシステム(OS)の「Tablet PC Edition」を搭載するタブレットPCを普及させようと、Hewlett-Packard、東芝、Gateway、Motion ComputingといったPCメーカーらと共同作業を進めてきた。Gatewayのある関係者は、同社が今秋に次世代型タブレットPCを発表する計画であることを、CNET News.comに語っている。
Lenovoが発表したX41Tでは、「Windows XP Tablet PC Edition 2005」が動作する。同OSでは、デジタルペン入力、手書き認識、音声入力サポートの向上を目指していると、Microsoftでは説明する。同OSではまた、Windows XP Service Pack 2も適用済みだ。
X41Tの12インチスクリーンは180度回転可能で、これをPCのキーボード上に重ねると、ノートPCがタブレットPCに変身する。新製品にはまた、フルサイズキーボードと、Lenovoが最大8.5時間駆動するというバッテリ、オプションのIEEE 802.11a/b/gサポートによる無線ネットワーク接続などの機能が搭載される。
同製品の登場によって、ユーザーは、ノートPCとタブレットPCのどちらを購入するかをもう迷わなくて済むと、MicrosoftとLenovoは述べる。両社は、X41Tをどちらの状態で使ってもより良い接続環境を提供できると付け加えている。
同製品は、低電圧版または超低電圧版のPentium Mプロセッサや、Intel 925GMのチップセット、最大1.5GBまで拡張可能なPC2-4200 DDR2メモリ、次世代Windows「Longhorn」をサポートするIntel 900シリーズGMA(Graphics Media Technology)などを内蔵する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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