ストレージ関連企業のIomegaでは、DVDの記憶容量を現在の100倍にする計画を検討している。これが実現すれば、およそ800Gバイトの容量を持つディスクが登場することになる。
同社は米国時間24日に、DVDにより多くのデータを記録するためのデータ圧縮方法に関する特許(米国特許番号6,879,556)を得たと発表した。この方法を使うことで、現行ディスク(約8.5Gバイトを記録可能)に比べて40〜100倍のデータを記録できるようになる。同社によると、この方法でつくられたディスクではデータ転送速度も5〜30倍に高速化するという。
この方法では、多層フォーマット上にデータをエンコードするために、反射型のナノ構造が用いられる。
Iomegaによると、同社ではこの製造工程の商用化を目指しており、またこれを使用したデータ記憶装置を製造するパートナー企業を探しているところだという。
この技術をつかったディスクが実現されれば、次世代DVDフォーマットへ移行しなくても、DVDの記憶容量を大幅に増やせることになる。次世代DVDフォーマットをめぐっては、Blu-ray DiscとHD DVDの両陣営に属する企業の間で、すでに標準争いが勃発している。
エンターテインメント業界と放送業界で高品位(HD)映像への移行が進むなかで、ディスクの大容量化は重要な課題となっている。この動きは、今後HD画質の映画を保存できるだけの容量がディスクに求められることを意味している。映画タイトルのDVD販売は、エンターテインメント業界にとって高収益をもたらす事業になっている。
Iomegaは、カリフォルニア州モントレーで7月に開催されるシンポジウム「Information Storage Industry Consortium」で、この特許をベースにした技術について詳細を発表する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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