SamsungがPC向けに新しいタイプのディスクを売り込もうとしている。
同社は米国時間23日、フラッシュメモリを使った「ソリッドステートディスク」をPC向けに開発したと発表した。PCは従来ハードディスクを使用してきている。NANDフラッシュメモリをベースにしたこの1.8インチ型ディスクは最大16Gバイトの容量を持ち、8月に発売の予定。当初はサブノートPCやタブレットPCをターゲットに販売される。なお、価格はまだ発表になっていない。
Samsungは現在、フラッシュメモリの記録密度を毎年倍増させながら、コストの引き下げとフラッシュメモリ市場の拡大を同時に進めようとしているが、このフラッシュメモリベースのディスクはそうしたなかで発表された。フラッシュメモリ市場で首位をいく同社は、以前からこの分野のビジネス拡大に努めてきた。同社がターゲットにする市場の1つは、薄利多売の家電製品市場だ。フラッシュメモリチップの記録密度や出荷数の増加は、低価格化と、これを採用する家電製品の拡大に一役買うことになる。
同社によると、ソリッドステートディスクは8Gビットチップを搭載し、現行のハードディスクに比べて5%未満の電力しか消費しないという。ただし、同製品には現行のモバイル製品用ハードディスクと同程度の記憶容量を実現するという課題がある。人気の高いApple ComputerのiPodなどは、現在最大で60Gバイトのハードディスクを搭載している。
Samsungによると、ソリッドステートディスクは同容量のハードディスクの半分以下の重さになるという。さらに、ソリッドステートディスクには稼働部品がないため、スキップなどの読み込みエラーが発生しにくく、ほぼ無音で動作する。
Samsungによると、これらのディスクの動作速度は、データの読み込み時が57Mバイト/秒、書き込み時が32Mバイト/秒になるという。
これらのディスクは通常のハードディスクと同じインタフェースを持ち、PCメーカーが採用しやすいようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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