Cisco Systems(本社:カリフォルニア州サンノゼ)が、Sipura Technologyを6800万ドルの現金で買収する。同社は、株式非公開の家庭向けインターネット電話関連製品メーカー。
Ciscoは米国時間26日、Sipuraの技術を利用してLinksysホームネットワーキング部門の製品に音声機能を追加する計画を明らかにした。Linksysでは、家庭やホームオフィス、小規模企業向けにワイヤレス/ネットワークハードウェアを販売している。Ciscoは、2003年にLinksysを5億ドルで買収し、消費者向けの市場に参入した。
VoIP技術は、通常の電話回線の代わりにブロードバンド・ネットワーク経由で電話がかけられるようにするもの。消費者向けVoIP市場は、独立系のサービスプロバイダーやケーブルテレビ事業者、従来の電話会社が各種サービスを開始し、今後数年で急速に成長すると期待されている。
Ciscoはすでに電話アダプタ(IP電話機能付きTA)や無線ホームルータに一部のVoIP機能を搭載している。同社によると、この技術の大半は元々Sipuraのものだという。
Ciscoは、Sipuraの買収をVoIP機能とLinksys事業部向け製品の開発に役立てる計画であることを明らかにした。
CiscoのCTO(最高技術責任者)とLinksys事業部の社長を兼任するCharles Giancarloは声明のなかで、「VoIP市場は、CiscoとLinksysの革新と成長にとって戦略的に重要だ。Sipuraの技術が加われば、音声分野の消費者向け製品開発の取り組みが強化される」と述べた。
なお、この買収は7月末に完了する見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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