Mac OS Xのマイナーアップデートを適用した一部のマシンで、Javaアプリケーションを動かしたり、特定のウェブサイトにアクセスした際に、システムが正しく動作しなくなるという問題が発生している。
Apple Computerも米国時間18日夜にこの問題の存在を認め、これを迂回する方法を同社のウェブサイトに掲載した。
「一部のシステムでは、Mac OS X 10.3.9にアップデートした後で、Javaアプリケーションを動かしたり、SafariブラウザでJavaをつかったウェブサイトにアクセスすると、問題が生じる可能性がある」と、Appleは自社ウェブサイトのサポートページに掲載した情報に記している。「Safariが突然終了したり、スタンドアロンのJavaアプリケーションが突然終了もしくは起動しなくなったりするかもしれない」
Appleの関係者は、同社がバージョン10.3.9のアップデートをこのまま公開していく計画であると語った。18日の午後5時時点では、同社は顧客にJavaの問題の可能性について注意を促す情報を、このアップデートのダウンロードページに載せていない。なお、同社はこのアップデートを15日に公開していた。
WhatCountsというシアトルにある電子メールマーケティング企業のCEO、David Gellerも、このバグの影響を被ったユーザーの1人だ。同氏の使う15インチのPowerBookとデュアルプロセッサのPower Mac G5には、両方ともこの問題の影響が出ているという。
「10.3.9のアップデートを適用した直後から、私のJava開発ツールセットがすべて動かなくなった」と同氏は電子メールに記している。同氏はなぜ「これほどひどいバグ」がAppleのテストで見逃されてしまったのか、その理由がわからないとしている。
「Tigerが間違いなくこのリリースよりも良くなっていることを願っている」と同氏は4月29日に発売されるMac OS Xの次期大型アップデートに触れながら、そう語った。「私は本当にMacが大好きになりたいと思っている。しかし、今、私の忍耐力がAppleに試されているように思われてならない。わが社では開発者が全員Mac OS Xに移行してしまっているので、問題は深刻だ」
この問題の影響を受けたユーザーに対し、Appleは、以前に出していた2つのセキュリティパッチ--Java 1.4.2 Update 2とSecurity Update 2005-002を再インストールすればこの問題を解決できるとしている。
同社はまた、ユーザーの利用するシステムが影響を受けるかどうかを自分で調べるためのテストの情報も提供している。これを利用するには、ターミナルを立ち上げ「java -version」(「」なしで)と打ち込んでリターンキーを打てばよい。なお、このバグの影響を受けたマシンでは「Segmentation fault」というメッセージがが表示されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」