アップル、200以上ある「Mac OS X v10.4 “Tiger”」の新機能を披露

藤本京子(編集部)2005年04月14日 23時21分

 アップルコンピュータは4月14日、4月29日に発売する「Mac OS X v10.4 “Tiger”」について説明会を開催した。Tigerは、Mac OS Xとして5回目のバージョンアップ製品だ。同社代表取締役の前刀禎明氏は今回のバージョンアップについて、「これまでも常に最高の製品を提供するよう追求してきたが、今回の製品はより洗練され、進化した」と述べた。

 Tigerの200以上にも及ぶ新機能の中、今回の説明会で強調されたのは「Spotlight」「Dashboard」「iChat」の3機能だ。

アップルコンピュータ 代表取締役 前刀禎明氏

 Spotlightは、デスクトップ内のデータを瞬時に見つけるための検索機能だ。ハードディスク内のデータからメタデータを検索し、電子メールやコンタクト情報、画像、PDFファイル、Microsoft Officeの書類を含む各データを探し出し、整理したうえで表示する。同社プロダクトマーケティング部 課長の桜場浩氏は、「同技術はOSの中核部分に内蔵されているため、ファイルに変更を加えたり、新しいファイルを作ったりした場合に、瞬時に検索結果に反映される。このようなデスクトップ検索ができるのは、ハードとOS、その他のソフトウェアをすべて同一企業内で作り出しているアップルだからこそできることだ」とし、他社のデスクトップ検索に対する優位点を述べた。

 Dashboardは、電機計算機やメモ帳、世界時計、アドレス帳などのアプリケーション群を、ファンクションキーひとつで呼び出したり隠したりできる機能だ。「このような便利なツールは、使うときにすぐに手元にあってほしいし、いらない場合はすぐにしまっておきたい。それがファンクションキーを使って一発でできるようになる」と桜場氏はいう。

 iChatは以前から備わっていた機能だが、今回のバージョンではビデオ圧縮技術のH.264に対応しており、これまでと同じインターネットの帯域幅でも、より高画質のビデオ会議が可能となる。オーディオ会議では最高10人まで参加でき、ビデオ会議では最高4人までが参加できる。

 Tigerの発売日時は、全世界共通で4月29日18時となるが、発売される国や地域の中で日本はその時間を最初に迎えることになる。

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