米調査会社のStrategy Analyticsは米国時間13日、薄型テレビに関する調査結果をまとめたレポートを発表したが、それによると薄型テレビの売上は今後5年間にわたって急激に増加し、またこの間価格の下落が続くという。
同社はこのレポートのなかで、2010年までには売上高が450億ドル、出荷台数は8350万台に達するとしている。これは。2004年の1050万台という出荷台数を大きく上回る数字だ。
しかし、Strategy Analyticsによると、この業界はもっと早い段階で劇的な伸びを見せるという。2005年の薄型テレビの売上高は、前年比66%増の256億ドルに達すると見られている。
さらに同レポートによると、全世界で98%の家庭がまだ薄型テレビを購入していないため、メーカー各社には大きなチャンスがあるという。
洗練されたデザインや大画面のテレビを物色中の消費者から、最も大きな注目を集めているのはプラズマテレビや液晶(LCD)テレビだ。
Strategy Analyticsによると、2004年には、プラズマテレビの販売台数が220万台だったのに対し、液晶テレビの販売台数は830万台で、後者が薄型テレビ市場を席巻したという。それでも、40インチ以上の大画面テレビのカテゴリーでは、プラズマテレビが薄型テレビをリードしている。また大画面市場ではDLPチップをつかったリアプロテレビも選択肢に入ってくる。
多数の技術やメーカーが消費者争奪戦を繰り広げるなか、価格は下がり続けている。
調査会社のiSuppliによると、液晶テレビのなかで最も人気の高い30〜34インチ製品の平均価格は、2003年の3700ドルから2004年末には2600ドルへと下がっており、2007年までには一般的な価格が約900ドルになる見通しだという。
同様に、40〜44インチのプラズマテレビの一般的な価格も、2003年の約3000ドルから、2007年までには約800ドルへと下がる、とiSuppliは述べている。
薄型テレビの価格は低下が著しく、出荷台数も2007年までには見慣れたブラウン管テレビを追い抜く見通しだ。ただし、信頼性や耐久性、画質などの点ではブラウン管テレビのほうが優れていると言われている。
画質や画面の耐久性については、プラズマテレビと液晶テレビはほぼ同等とされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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