XM Satellite RadioとライバルのSirius Satellite Radioの両社が提供する衛星ラジオ放送サービス向けにレシーバーを製造するDelphiは米国時間5日、レシーバーの累計販売台数が500万台に達したと発表した。Delphiは車載用/家庭用のさまざまなタイプのレシーバーを販売しており、General MotorsやFord、 DaimlerChrysler、Audi、Volkswagenをはじめとする自動車メーカー各社も、工場インストールオプションとしてDelphiの衛星ラジオレシーバーを提供している。
Delphiは、携帯型レシーバー「XM MyFi」を発表して以来、斬新なデザインの衛星ラジオ用レシーバーを数多く開発してきた。
Delphiが今回の発表を行う少し前には、XMが、デジタルラジオサービスへの新規加入者数が2005年第1四半期に54万人を記録したと発表していた。XMの加入者数は現在約380万人。その一方でSiriusは先ごろ、加入者数が120万人を越えたと発表している。両社の発表にしたがうと、衛星ラジオの加入者数は総計500万人以上にものぼる。
XMとSiriusは似たような技術や戦略を携え、約3年前に衛星ラジオ放送に参入した。両社の利用料金は月額13ドルで、加入者は衛星からカーステレオや家庭用ステレオシステムの特殊なレシーバーに直接送信される何十もの音声チャンネルにアクセスできる。
両社は、Howard Sternのような有名なDJと契約を結んだり、自動車メーカーと提携したり、スポーツ番組の独占放送権獲得に動くなど、熾烈な争いを繰り広げてきた。
両社とも、衛星を軌道に乗せ、放送施設を構築し、著名人を雇うために巨額の投資を行ってきた。アナリストらの計算によると、事業を黒字化させるために、 XMは450万人、Siriusは340万人の加入者を獲得する必要があるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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