全自動カメラのパイオニアはKodakだった。今度は韓国のMagnaChip Semiconductorが、カプセル型カメラのパイオニアを目指す。
半導体メーカーのMagnaChipは、錠剤サイズのカプセル型カメラ向けイメージセンサーを発表した。カプセル型カメラは、医師が患者の消化器官の正確な情報を得るために用いる錠剤サイズの内視鏡。同社によると、毎秒2枚の写真撮影が可能で、患者がカメラを飲み込んでから8時間の間に、最大5万枚の写真を撮ることができるという。
同センサーは2005年後半に量産開始が予定されている。
このようなカプセル型カメラは、もともとはイスラエルのGiven Imagingが開発したものだ。超小型の飲み込み式カプセル型カメラは、外から体内を画像化するMRIマシンよりも正確な画像を取得できるため、ガンなどの病気の早期発見につながるといわれている。
National SemiconductorのCEO、Brian Hallaは2002年、自社製チップを用いたGiven Imagingの「PillCam」を手にしながら、「もちろん使い捨てだ」と述べたことがあった。取得した画像は、無線通信を使って患者のベルトにあるハードディスク上に送られる。National Semiconductorは、Given Imagingの端末向けにチップを製造している。
MagnaChipが今回発表したセンサーは、「たとえば小腸分析で要求されるような」比較的暗い状況下でも動くように、特別に工夫が凝らされているという。イメージセンサー市場では、コストの理由から標準のシリコン製造プロセスが用いられるケースが増えているが、このチップもそうしたプロセスで製造されている。MagnaChipは、携帯電話に搭載されるカメラ向けのセンサーで知られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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