キヤノンは2月18日、エントリー向けデジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS Kiss Digital N(販促名称:New EOS Kiss Digital)」ほかコンパクトカメラ「IXY DIGITAL」シリーズの新モデルなどを発表した。
New EOS Kiss Digitalは、3月17日より販売する。オープン価格だが、本体価格は10万円を切る見込み。生産台数は13万台/月を予定。ボディカラーは、シルバーとブラックの2種類だ。エントリーモデルながらも、自社開発の約800万画素大型単板CMOSセンサー(2.22×14.8mm:APS-Cサイズ相当)、高性能映像エンジン「DIGIC II」を搭載するなど高画質を実現。さらに、前モデルの「EOS Kiss Degital」(630万画素、映像エンジンDIGIC搭載)よりもさらに13%軽量化し、本体質量は485gとなった。世界最軽量ボディで、約3コマ/秒、JPEGで約14枚の連続撮影が可能、0.2秒の高速起動など、使いやすさと高画質を兼ね備えたモデルだ。
高級感のある質感を持つ「ブラック」 |
2004年のホームデジタルフォト市場は、デジタル一眼レフカメラ+レンズが800億円、コンパクトデジタルカメラ2900億円(キヤノン販売推定)に対し、2005年は、デジタル一眼レフカメラ+レンズが1100億円。コンパクトデジタルカメラは2700億円と、デジタル一眼レフカメラの市場拡大を予測している。
New EOS Kiss Digitalの発売に伴い、販売店を1500店から2500店に増やすほか、販売店向けの勉強会、ファミリー向けの体験会なども開催する。
(左から)キヤノン 取締役 岩下知徳氏、キヤノン販売 常務取締役 芦沢光二氏 |
キヤノン販売 常務取締役の芦沢光二氏は、2003年9月に発表した「EOS Kiss Degital」が全世界で販売台数120万台を突破するなどデジタルカメラの好調ぶりをアピール。さらに「New EOS Kiss Digitalで国内市場の3割を目指す」と、意気込みを語った。
本体とレンズのセットモデル、レンズ単品も同時販売する。18-55mmのレンズがセットになった「EOS Kiss Digital Nレンズキット」は12万円程度、18-55mmと55-200mmのセットモデル「EOS Kiss Digital N ダブルズームレンズキット」は14万3000円を切る予定だ。
また、コンパクトデジタルカメラの新製品としては、IXY DIGITALシリーズ2機種とPowerShotシリーズ2機種を3月上旬より順次発売する。価格はいずれもオープン。
IXYの最上位モデルである「IXY DIGITAL 600」(推定価格5万3000円前後)は、約710万画素。IXY DIGITAL 400から続いてきたデザインを2年半ぶりに一新し、丸みのあるフォルムに変わった。
2004年10月に発売されたIXY DIGITAL50(約400万画素)の後継機種「IXY DIGITAL 55」(同4万2000円前後)は、約500万画素にパワーアップ。PowerShot Aシリーズの新モデルPowerShot A520(同3万3000円前後)/A510(同2万7000円前後)は3月下旬より販売予定だ。
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