アリゾナ州スコッツデール発--衣料分野の新興企業であるIntellifitが新システムを開発した。このシステムは、顧客の体型を正確に採寸し、その結果を何百もの衣料メーカーのサイズ・データベースと照合してくれる。
Intellifitは当地で開催中のイベントで同システムを披露し、話題を呼んでいる。採寸は、小型車と同じくらいの大きさのボックスの中で行われる。このシステムは、電波を使ってボックス内の人の体型を読み取り、わずか10秒で200箇所もの採寸結果を教えてくれる。
採寸結果はボックスのコンピュータで処理され、中央のデータベースにアップロードされる。採寸データは、顧客がシステムに参加しているメーカーの衣類を買う際に役立てられる。ID番号を入力すると、このシステムは、自分の体型に合った洋服を教えてくれる。
ファッション業界で長年仕事をしているIntellifitの社長Edward Gribbinはこのシステムを開発した理由について、買い物をするときのストレスを顧客からとり除き、メーカー側の販売機会の喪失を防ぐためだと述べる。「メーカーによって、サイズの表記がまちまちである。同じ人間が、Tommy Hilfingerであるサイズの洋服を買って、Ralph Laurenでは別のサイズ、Levisではまた別のサイズを買うというのはよくある話だ。消費者が怒るのも無理はない」
Gribbinは、一般的な女性は、自分にぴったりのジーンズを探し出すまでに15回も試着を繰り返さなければならないと述べる。そして、Gribbinによると、ほとんどの女性はその前にあきらめてしまうのだそうだ。「消費者の不満が高いアイテムは水着、ジーンズ、靴だ」(Gribbin)
Intellifitのシステムを利用する人は、サイズ情報を配偶者などの特定の人と共有できる。このおかげで、プレゼントのサイズを間違えてしまうという問題もなくなりそうだ。
Gribbinは、これまでも複数の採寸システムを開発してきたという。しかし、これまでのシステムは、体型タイプを顧客が判断するものだったり(顧客の多くは自分のことを、実際よりもスリムだと思っている)、採寸結果が出るまでに面倒なステップをいくつも踏まなければならないものだったりした。
「裸になってボディスーツを身につけ、変な格好をさせられるようなシステムもあった。今回のシステムは服を着たままで利用でき、わずか数秒で正確なサイズがわかる」とGribbinは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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