ソニーは、PlayStation Portable(PSP)の海外市場での発売日を明言していないが、かわりにAmazonがこれを明らかにした。
同社の英国部門Amazon UKは、PSPの予約注文を開始した。受渡し日は3月18日となっている。
これについて、ソニー (Sony Computer Entertainment America:以下、SCEA)関係者は米国時間13日、PSPは北米での3月の発売に向けて、着々と準備が進められており、具体的な発売日時や価格についてはもう少ししてから発表すると述べた。
利益の大きい携帯ゲーム市場でのシェア獲得を目論むソニーにとって、PSPは大きな賭けだ。同社は先月日本で、先進的な液晶ディスプレイやマルチメディア機能、そして無線接続機能を持ったPSPを発売した。
ソニーは、先週ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)の記者向け発表会のなかで、欧米での販売価格と発売日の両方について明らかにすると期待されていた。だが、SCEAの平井一夫CEOが、PSPは北米で「おそらく」3月末までに発売できるだろうと述べただけで、これらについての具体的な言及はなされなかった。
市場ごとに大きく異なる価格設定
Amazonが明らかにした発売日は、ゲーム専門のGamestopのような他の小売業者の情報と一致する。GamestopはサードパーティによるPSP向けの一連のアクセサリ類が3月15日に発売されるとしている。
しかし、問題なのはその価格だ。Amazon UKは発売価格を180ポンドに設定しているが、これはほぼ340ドルに相当する。一方、日本ではおよそ193ドル(1万9800円)で発売されており、ソニー幹部らは以前に他の地域では価格を200ドル以下に抑えたいと述べていた。
ソニーは昨年、PSPに関する構想を明らかにし、ウォークマンがアナログ音楽で果たしたような役割を、デジタルメディアで可能にする画期的なマシンとしてこれを位置づけた。
しかし、開発や生産に関連する問題に悩まされたPSPは、ソニーにとって産みの苦しみを伴うものとなった。このため米国での発売日が遅れ、日本での発売数も20万台に限定された。
それでも、PSPの先行きはゲームベンダーからの支持が広がっていることで明るいものになっている。例えば、Take-Two Interactive Softwareは今週、PlayStation 2向けのベストセラーゲームである「Grand Theft Auto」のPSPバージョンを制作すると表明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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