ビデオゲーム機メーカーの任天堂は、人気の携帯ゲーム機「Nintendo DS」の北米向け出荷台数を40%引き上げ、品切れに対応する計画だ。
同社は米国時間9日、同ゲーム機を年末までに北米市場に向けて約140万台出荷する計画を明らかにした。任天堂が同地域に向けて初回に出荷した50万台は、11月21日の発売からわずか1週間でほぼ完売している。
任天堂によると、北米市場でのDSの販売台数は既に70万台に達しているという。また同社は、日本市場でもDSの販売台数が、12月2日の発売日から1週間もたたないうちに50万台を超えたと述べた。
Nintendo of Americaのマーケティング担当バイスプレジデントGeorge Harrisonは声明のなかで「顧客がホリデーシーズン中にNintendo DSを入手できるよう、任天堂は全力を尽くしている」と述べる。「顧客の反応は熱狂的で、今や人々にとってNintendo DSは『絶対に欲しいもの』になっている。我々はそれを『必ず手に入るもの』に変えることを決意した」(Harrison)
今回の発表は年末商戦のさなかに出された。年末はビデオゲーム機が1年で最もよく売れる時期だ。任天堂では、年度末の2005年3月31日までにDSを世界中で500万台販売する予定だ。同社では、日本市場での需要を満たすべく、追加の工場を開設して対応している。
多くの小売店でDSが品切れになるなか、この状況を利用して一儲けする業者も出てきた。Amazon.comのMarketplaceの会員であるベンダなどが、 同ゲーム機を、定価の150ドルに100ドルのプレミアム料金を上乗せして販売している。
DSの衝撃的なデビューで、任天堂はソニーに対するリードをさらに大きく広げたようだ。ソニーはPlayStation Portable(PSP)を今月中に発売する予定だが、ソニーの幹部は先日、PSPの部品が在庫不足に陥っているというレポートについてその内容を認め、日本市場での初回出荷台数は20万台になると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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