カリフォルニア州サンノゼ発--Apple Computerは26日(米国時間)、同社の人気音楽プレイヤーiPodの新機種として、カラーLCD付きモデルを発表。あわせて、ロックバンドのU2との提携によるスペシャルバージョンの発表も行った。
Appleはこの2つのバージョンを、サンノゼで開いた記者会見で披露した。カラーモデル「iPod Photo」は、本体の液晶画面や接続したテレビに写真を表示する機能が付いている。価格は、40Gバイトモデルが499ドルで、60Gバイトモデルは599ドル。どちらも液晶画面には6万5536色の表示が可能。
「写真には音楽とよく似たところがある。どちらも皆に非常に好まれており、しかも皆がそれぞれ独自のコンテンツを大量に保有している。だから、この2つを組み合わせるのは、ごく自然なことだ」と、iPod部門を率いるJon Rubinsteinはインタビューのなかで述べている。
また、「U2 iPod」のほうは20Gバイトのハードディスクを搭載。ケースの色は黒で、表面のナビゲーションダイヤルの部分が赤くなっており、裏面にはバンドメンバーのサインが印刷されている。このモデルの価格は349ドルで、通常の20Gバイト版iPodより50ドルほど割高だが、AppleのiTunes Music Storeから「The Complete U2」というアルバムを購入できる50ドルのクーポンが付いている。
AppleによるとiPod Photoはすでに発売されており、U2 iPodのほうも11月半ば頃には出荷になるという。
Apple最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsは、同社が今回も世間の予想に反し、ビデオ再生機能は追加しなかったと述べた。
「iPodに入れるビデオコンテンツなど誰も持っていないし、たとえ持っていたとしても、スクリーンが小さすぎてよく見えない」とJobsは述べ、iPodはビデオには「相応しくない場所」だと付け加えた。
市場調査会社Current AnalysisのMatt Sargentは、iPod Photoがあれば人々はデジタル写真を持ち歩きやすくなるだろうと述べている。「問題は、平均的な米国人がそんなことをしたいと思うかどうかだ」(Sargent)
同氏はiPod Photoが高価な点について、「Appleはこれまで常にそうした懸念を吹き飛ばしてきた」とも述べている。
なお、AppleはiPodの新モデルのほかに、iPodを持ち歩く時のための「カラーソックス」も発表した。ソックスは全6色で、価格は各29ドルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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