Don Frazierは、近所にある橋の解体作業を写真に収めていた際に、カメラに近づいていなかったことを喜んでいる。
写真家のFrazier(50歳)は今月はじめ、Southeast Missourian紙の取材で、ミシシッピ川に架かる高速道路用の橋の爆破解体作業を写真に撮ることになった。同氏は、ミズーリ州側のケープジラード市で、橋から240フィート(約72m)離れたところに3台のデジカメを設置した。だが、距離が近すぎたため、そのうち2台は損傷し、3台目は完全に壊れてしまった。ただし、壊れる前に決定的瞬間を写真に収めることはできた。
3台のカメラで使われていた256MBのSanDisk製コンパクトフラッシュカードは爆風の中を生き残り、Frazierはその後、格納された画像を自分のPCに転送することができた。SanDiskのカードは半導体ベースのメディアで、回路には固定部分しかないことから、爆発の衝撃に耐えられたものと考えられる。
「壊れたカメラを見た後でカードをチェックしてみたところ、これが動作したのでとても驚いた。このカードは、文字通りカメラのなかから吹き飛ばされており、カメラの残骸から数十センチ離れたところに落ちていた」(Frazier)
市の職員や解体作業員は、800フィート(約240m)離れたところから見物するようにと指示したが、Frazierのデジカメのリモコン操作可能範囲は600フィート(約180m)だった。
Frazierは何枚かの権利放棄書に署名し、建築機材の背後に立つと同意することで、この問題を解決した。そのようにして、デジカメの操作可能範囲内に入ることができたFrazierだったが、解体の瞬間には爆風を感じたという。
「爆発で生じた圧力は、逃げ道を求めて、最も抵抗の少ない方に向かった。私のデジカメはちょうどそちらに立ててあった」とFrazierは振り返る。
600ポンド(約272Kg)ものダイナマイトが爆発したその衝撃で、Frazierの撮影機機は1万5000ドル相当の損害を被った。
Frazierはコンパクトフラッシュカードの耐久性に感動し、この一件をSanDiskに伝えた。そしてSanDiskは24日、この件を一般向けに発表した。なお、FrazierはSanDiskから、コンパクトフラッシュ数枚とUSBフラッシュメモリを贈呈されたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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