松下電器産業は7月21日、デジタルカメラ「LUMIX」の新製品4モデルを発表した。手ぶれ防止機能を強化したほか、画像処理LSIを新たに開発して応答性の向上を図った。いずれも8月27日より販売を開始する。
今回発表したモデルはコンパクトタイプの「DMC-FX7」「同FX2」と、光学12倍ズーム搭載の「DMC-FZ3」「同FZ20」の4つ。コンパクトタイプは近年増えている女性ユーザーをターゲットに、小型軽量化を図った。2003年11月に発売した旧モデルのFX5/FX1に比べ、体積を約3分の2にしたという。また、ディスプレイの大型化に対するニーズに応え、FX7は2.5型、FX2は2.0型の液晶ディスプレイを搭載している。画素数はFX7が500万画素、FX2が400万画素となっている。
「DMC-FX7」。背面に2.5型液晶を搭載している |
FZシリーズは、写真を趣味として楽しむ50代以上のシニア層をターゲットとしている。また、デジカメの世帯普及率が50%を超えたことから、買い換えや買い増し需要に応える製品と位置付けている。12倍ズームでも手ぶれを起きにくくするため、新たに開発した手ぶれ補正制御システムを画像処理LSI「ヴィーナスエンジンII」に組み込んだ。
販売価格はオープンだが、市場想定価格はFX7が5万3000円前後、FX2が4万3000円前後、FZ3が5万3000円前後、FZ20が7万3000円前後となっている。月産台数はFX7が5万台、FX2が3万台、FZ3が3万台、FZ20が3万台と見込む。
松下は国内デジカメ市場において、2006年度までにシェア10%を取ることを目標として掲げている。松下電器産業パナソニックマーケティング本部常務役員本部長の牛丸俊三氏は「2003年度の国内シェアは約6%となった。目標を前倒しして、2004年秋には2桁のシェアを取りたい」と意欲を見せる。
デジカメは景気回復を牽引する新3種の神器の1つと言われたが、最近は国内需要が伸び悩みをみせている。松下の調査によれば、2004年度の国内総需要は950万台、2005年度は1000万台という。このため、同社では海外での販売比率を高める方針だ。
「2003年度の国内・海外販売比率は2:3だったが、2004年度は1:2にまで海外比率を高める」(松下電器産業パナソニックAVCネットワーク社DSC事業推進センター所長の吉田守氏)。具体的な販売台数については明らかにしていないが、国内外を合わせた販売総数では前年比2倍を見込むとしている。
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